ボーイズグループ・CORTISが、1st EP『The 1st EP』のタイトル曲「What You Want」のミュージックビデオ(Original Ver.)を自主制作で完成させ、公式YouTubeチャンネルにて公開した。

 同作は、映像編集を独学で習得したメンバーたちが、企画から撮影、編集までをすべて自ら手がけた100%セルフプロデュースの映像作品。専門家のサポートを一切受けず、グループの個性と創造性が反映された“全員代(Z世代)”ならではのチャレンジとなっている。

 ミュージックビデオでは、“欲しいものは必ず手に入れる”という楽曲のメッセージを“夢”というキーワードに重ね、ベッドや路上で横たわる姿や、目が覚めるたびに変化する場面を通じて、多義的な夢の世界を表現。口の中にカメラが入り込むような大胆な演出、スピーディーで荒々しい場面転換、そしてオーバーなリアクションの連続が、予測不可能な映像体験を生み出している。

 この自主制作版は、20日に公開された「What You Want」の公式ミュージックビデオの原型にもなっており、CORTISは公式映像でも“共同演出”として名を連ねている。ファンの間では、両バージョンを見比べて楽しむ声が広がっている。

 CORTISは音楽・振付・映像まで自ら手がける“ヤングクリエイタークルー”としても注目を集めており、所属事務所を通じて「幼い頃からスマホで映像を見たり撮るのが日常だった。僕たちの音楽に自分たちの映像をつけてみたいと思ったのがきっかけ」と制作背景を明かした。また、EP収録の他楽曲についてもすべて自主制作のミュージックビデオを準備していることを明かし、「いつかファンに見せたい」と意欲を語っている。

 実際、5人のメンバーは練習生時代から映像編集プログラムを互いに教え合い、スマートフォンやビデオカメラで映像制作に取り組んできた。テキストより映像表現に長けており、ショートフォーム動画を積極的に活用する世代ならではの感覚がにじみ出た仕上がりとなっている。

 なお、27日午後9時には、同曲の撮影秘話や自主制作に関するエピソードを語るコメンタリー映像が、公式チャンネルで公開予定となっている。

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