2023年、世界的ヒットを記録したゲーム(原作:KOTAKE CREATE)を実写映画化した『8番出口』が8月29日より公開。主演を務める二宮和也は今回、「脚本協力」としてもクレジットされている。
■脚本協力――自分の意見を気兼ねなく伝えられる環境に感謝
今回、脚本にも関わった理由について、二宮はこう説明する。
「ほぼ一人芝居のような形だったので、台本通りに演じると、自分の感覚とズレが出て不自然になると思ったんです。だったら最初から脚本づくりに参加した方がいいと考えました。元気さん(川村元気監督)も同じことを感じていたようで、『一緒にやらない?』と声をかけてくれました。それは本当に助かりました。“脚本協力”という立派な肩書をいただきましたが、僕としては、ただ意見を気兼ねなく伝えられる環境を与えてもらえたという感覚です」
■原作ゲームをどう映画化するか――撮影現場は“異変”だらけ!?
そもそも原作ゲームには“物語”が存在しない。無機質な地下通路を舞台に、異変があれば引き返し、なければ前へ進む――正しければ「8番出口」に近づき、見落とせば「0番出口」に戻される。シンプルながら中毒性のあるゲームだ。
「設定だけ借りて中身がめちゃくちゃになることを一番恐れていました。ゲームユーザーの方々がついてこられるような延長線上の物語にしたかったんです。同時に、ゲームを知らない人も楽しめるものにしたい。
撮影中はシーンやせりふが次々と書き換えられる、まさに“異変”だらけの現場だったそうだ。その中で二宮も積極的にアイデアを出した。
「この作品で“もう一段階上に行く”とか、“一皮むける”みたいなことは、いい意味で狙っていませんでした。お芝居はあえてシンプルにして、そのぶん作品全体の流れやリズムをどう作るかに意識を向けていました」
■ “ゲームは自分の鏡”──趣味を超えた存在に
プライベートでもゲーム好きとして知られる二宮だが、今やその存在はただの娯楽を超えている。
「僕にとってゲームは生活の一部。昔は呼吸するようにやっていたんですけど、最近はちょっと変わってきて。今は“自分の状態を知る手段”みたいになってるんですよ。例えば、新しいフィールドに挑戦してる時は、自分も何か新しいことにチャレンジしたい時。レベル上げに夢中な時は、自分のスキルを上げたいと感じている時、と大方連動している。ゲームを通じて、自分が今何を欲しているのかが見えてくる。
■ うまくいった時は“みんなのおかげ”──謙虚な姿勢の原点
長く第一線で活躍してきた二宮だが、地下通路に迷い込んだ主人公のように、堂々めぐりして抜け出せなかったこともあったに違いない。そんな時、彼はどのように向き合い、自分の選んだ道を“正解”にしてきたのか。
「とにかく全力でやって、その結果を自分でちゃんと受け止める。それが大事だと思っています。想像以上に良い結果が出た時は、“たまたま”だと考える。逆に期待以下だった時は、そのまま受け止めて、次に活かすようにします。うまくいった時は“みんなのおかげ”というスタンスですね」
この謙虚な姿勢の原点には、デビュー当時の経験がある。
「お芝居も何もやったことがない僕のために、衣装やメイク、脚本、共演者など多くの大人たちが全力でサポートしてくれました。ただ立っているだけで芝居をしているように見えるほど助けてもらいました。下手くそだった僕を見捨てずに叱り続けてくれた大人たちの存在もありがたかったです。本当に感謝していますし、その経験が今の自分につながっているんだと思います」
■終わりの見えないループの中で──出口が見えなくても、信じて進む
人生は、ある種の無限ループなのかもしれない。
「連続ドラマを撮っていると、しょっちゅう『これ、終わるのかな?』って思うんです(笑)。
たとえ“出口”が見えなくても、今を嘆くのではなく、好転する未来を信じて進む――それが、二宮和也の流儀なのだろう。その揺るぎない姿勢が、本作に確かな説得力をもたらしている。約2時間、観客は彼から目を離すことができない。
撮影:コウ ユウシエン
スタイリスト:福田春美
ヘアメイク:浅津陽介
自身の立場や影響力を自覚したうえで、「より良い現場の空気や作品づくりにつながるなら、今後もさまざまな形で関わっていきたい」と意欲を語っていた。
■脚本協力――自分の意見を気兼ねなく伝えられる環境に感謝
今回、脚本にも関わった理由について、二宮はこう説明する。
「ほぼ一人芝居のような形だったので、台本通りに演じると、自分の感覚とズレが出て不自然になると思ったんです。だったら最初から脚本づくりに参加した方がいいと考えました。元気さん(川村元気監督)も同じことを感じていたようで、『一緒にやらない?』と声をかけてくれました。それは本当に助かりました。“脚本協力”という立派な肩書をいただきましたが、僕としては、ただ意見を気兼ねなく伝えられる環境を与えてもらえたという感覚です」
■原作ゲームをどう映画化するか――撮影現場は“異変”だらけ!?
そもそも原作ゲームには“物語”が存在しない。無機質な地下通路を舞台に、異変があれば引き返し、なければ前へ進む――正しければ「8番出口」に近づき、見落とせば「0番出口」に戻される。シンプルながら中毒性のあるゲームだ。
「設定だけ借りて中身がめちゃくちゃになることを一番恐れていました。ゲームユーザーの方々がついてこられるような延長線上の物語にしたかったんです。同時に、ゲームを知らない人も楽しめるものにしたい。
普遍的なものにするにしても、やっていることは地下通路を歩いているだけなので、単調になってしまう。どこに波を作るかは、現場で話し合いながら組み立てていきました。それが一番難しかったですね」
撮影中はシーンやせりふが次々と書き換えられる、まさに“異変”だらけの現場だったそうだ。その中で二宮も積極的にアイデアを出した。
「この作品で“もう一段階上に行く”とか、“一皮むける”みたいなことは、いい意味で狙っていませんでした。お芝居はあえてシンプルにして、そのぶん作品全体の流れやリズムをどう作るかに意識を向けていました」
■ “ゲームは自分の鏡”──趣味を超えた存在に
プライベートでもゲーム好きとして知られる二宮だが、今やその存在はただの娯楽を超えている。
「僕にとってゲームは生活の一部。昔は呼吸するようにやっていたんですけど、最近はちょっと変わってきて。今は“自分の状態を知る手段”みたいになってるんですよ。例えば、新しいフィールドに挑戦してる時は、自分も何か新しいことにチャレンジしたい時。レベル上げに夢中な時は、自分のスキルを上げたいと感じている時、と大方連動している。ゲームを通じて、自分が今何を欲しているのかが見えてくる。
そういう意味でも、すごく助けられていますね」
■ うまくいった時は“みんなのおかげ”──謙虚な姿勢の原点
長く第一線で活躍してきた二宮だが、地下通路に迷い込んだ主人公のように、堂々めぐりして抜け出せなかったこともあったに違いない。そんな時、彼はどのように向き合い、自分の選んだ道を“正解”にしてきたのか。
「とにかく全力でやって、その結果を自分でちゃんと受け止める。それが大事だと思っています。想像以上に良い結果が出た時は、“たまたま”だと考える。逆に期待以下だった時は、そのまま受け止めて、次に活かすようにします。うまくいった時は“みんなのおかげ”というスタンスですね」
この謙虚な姿勢の原点には、デビュー当時の経験がある。
「お芝居も何もやったことがない僕のために、衣装やメイク、脚本、共演者など多くの大人たちが全力でサポートしてくれました。ただ立っているだけで芝居をしているように見えるほど助けてもらいました。下手くそだった僕を見捨てずに叱り続けてくれた大人たちの存在もありがたかったです。本当に感謝していますし、その経験が今の自分につながっているんだと思います」
■終わりの見えないループの中で──出口が見えなくても、信じて進む
人生は、ある種の無限ループなのかもしれない。
「連続ドラマを撮っていると、しょっちゅう『これ、終わるのかな?』って思うんです(笑)。
『VIVANT』のときなんて、本当に大掛かりすぎて“終わらないんじゃないか”って感じたくらい。でも、そういうときは“終わらなくてもいいや”と思うようにしています。結果は、後からついてくると信じているんです」
たとえ“出口”が見えなくても、今を嘆くのではなく、好転する未来を信じて進む――それが、二宮和也の流儀なのだろう。その揺るぎない姿勢が、本作に確かな説得力をもたらしている。約2時間、観客は彼から目を離すことができない。
撮影:コウ ユウシエン
スタイリスト:福田春美
ヘアメイク:浅津陽介
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