「この写真は、母リスの“はな”が赤ちゃんをお気に入りの別荘へと運んでいる様子です。週に数回、気分転換のためにケージから部屋へ出る“部屋んぽ”をさせているのですが、その時に子どもを抱えて移動していました。野生のシマリスは子育て場所を転々と変える習性があるそうで、その本能が出たのかもしれません。初めて見た時は落とさないかと心配しましたが、力強く抱える姿に母のたくましさを感じました」(シマリスのしまとあめさん)
母リスの名前は「はな」。赤ちゃんは5つ子で、幼い頃は見分けがつかないため特別な名前はつけていないという。現在は巣立ちを終え、母子それぞれ1匹ずつケージで暮らしている。
シマリスは縄張り意識が強く、親子でも成長すると争うことがあるためだ。それでも週に一度は、様子を見ながら一緒に部屋で遊ばせることもあるという。
「母乳から離乳食へ移行する時期には、はなが口移しでご飯を与える姿も見られました。自分の食事は後回しで、子どもたちが食べ終えるまで世話に専念し、最後は体を丁寧に舐めて綺麗にしていました。
特に感動した瞬間は、生後25日を過ぎて赤ちゃんの目が開いた時だったという。「ようやく世界を見始めた赤ちゃんがキョロキョロと目を動かす姿は尊く、涙が溢れました」と投稿主は話す。
一方で、子育て中は母リスが神経質になるため、環境への配慮に細心の注意が必要だった。
「育児放棄や子食いのリスクもあるので、できるだけ静かに見守りました。温度や栄養管理を徹底しながら、安心できる環境を整えることに努めました」(同)
今回の投稿には「しっかり母なんですね」「動物の子育ては尊い」と多くのコメントが寄せられた。飼い主にとっても、シマリスが注目を集めたことは嬉しい出来事だった。
「シマリスの魅力は、毎日見ていても飽きない可愛さにあります。ご飯を頬張る姿や毛繕い、大好物を隠す仕草など、見ているだけで自然と笑顔になります。今回の投稿をきっかけに、もっと多くの方にシマリスの魅力を知っていただけたら嬉しいです」(同)