アーティスト活動5周年を迎えたanoが、9月3日に日本武道館で初のワンマンライブ『呪いをかけて、まぼろしをといて。』を開催し、約1万2000人を動員した。チケットは全席ソールドアウトとなり、光り物の禁止やヤジなどへの注意喚起などが事前にアナウンスされて、注目を集めていた。

 ステージは360度客席に囲まれた八角形のセンターステージ形式で構成。最新アルバム『BONE BORN BOMB』の収録曲を中心に、アニメタイアップ曲など全20曲が披露された。オープニングでは、炎の特攻とともに赤いミニ丈のドレスに大きな羽を背負ったanoが登場。「ちゅ、多様性。」でライブの幕が上がると、続けて「許婚っきゅん」「F Wonderful World」「Bubble Me Face」などがパフォーマンスされ、序盤から会場の熱量を一気に引き上げた。

 中盤では白いミニワンピース姿でアコースティックギターを手に登場し、「SWEETSIDE SUISIDE」を弾き語りで披露。続く「ハッピーラッキーチャッピー」では、ステージに学校の机と椅子が置かれ、作品世界を想起させる演出が加わった。「デリート」では青いジャージ姿に着替え、エレキギターを携えて登場。LED映像や紙吹雪を交えながら、視覚的な演出も駆使したステージが展開された。

 終盤は、「猫吐極楽音頭」「骨バキ☆ゆうぐれダイアリー」など熱量の高いパフォーマンスが続き、「絶対小悪魔コーデ」では早着替えによる衣装演出も披露。ミラーボールヘルメットのダンサーとともに「ロりロっきゅんロぼ▽(=ハートマーク)」が披露されたのち、「絶絶絶絶対聖域」で本編を締めくくった。

 アンコールでは、9月4日リリースの新作から「ミッドナイト全部大丈夫」が初披露され、anoの声が「大丈夫」と優しく会場を包み込むように響いた。ラストナンバー「Past die Future」では、5周年を迎えた現在のanoを象徴するかのような鮮やかなステージで幕を閉じた。

 公演の最後には、2026年3月から自身初となる全国ホールツアー『ano HALL TOUR 2026』の開催が発表された。また、ダブルA面シングル「呪いをかけて、まぼろしをといて。」に収録される新曲「KILL LOVE」のミュージックビデオがオフィシャルYouTubeチャンネルで公開されたほか、日本武道館公演の模様が10月25日にU-NEXTで独占配信されることも決定している。

■セットリスト
M01. ちゅ、多様性。
M02. 許婚っきゅん
M03. F Wonderful World
M04. Bubble Me Face
M05. スマイルあげない
M06. 愛してる、なんてね。
M07. 涙くん、今日もおはようっ
M08. SWEETSIDE SUISIDE
M09. ハッピーラッキーチャッピー
M10. YOU&愛Heaven
M11. AIDA
M12. デリート
M13. 普変
M14. 猫吐極楽音頭
M15. 骨バキ☆ゆうぐれダイアリー
M16. 絶対小悪魔コーデ
M17. ロりロっきゅんロぼ▽(=ハートマーク)
M18. 絶絶絶絶対聖域
En1. ミッドナイト全部大丈夫
En2. Past die Future

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