俳優の吉永小百合が主演を務める映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』(10月31日公開、監督:阪本順治)が、「第38回東京国際映画祭」(10月27日~11月5日)のオープニング作品に決定した。

 同作は、1975年5月16日、日本時間16時30分、女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功した登山家・田部井淳子さんの半生を描くヒューマンドラマ。
その歴史的快挙を含め、田部井さんの挑戦と軌跡を、原案となった著書『人生、山あり“時々”谷あり』をもとに映画化した。

 阪本監督は「オープニング上映と聞き、大変うれしく思います。映画を作る工程、作業の形態が様変わりしても、大きなスクリーンと繊細な音設計で観客の皆さんに楽しんでもらえるその喜びは、アナログの時代から変わりません。ましてや、時代を越えてスターであり続ける吉永小百合さんの存在は、いつだって私たちの宝です。どうか、皆さま、劇場へお越しくださいませ!!」とコメント。

 東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの市山尚三氏は「実在の女性登山家とその家族を描いた『てっぺんの向こうにあなたがいる』は、主役を演じられた吉永小百合さんの圧倒的な存在感と、阪本順治監督の的確な演出とで、今年の日本映画を代表する感動作となりました。世界の観客もまた、この映画に感動してくれると確信しています。この素晴らしい作品で東京国際映画祭を開幕できることを光栄に思います」と期待を寄せている。
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