本作の主人公となる冴島大河役の北田祥一郎、ヒロインの吹奇役の神嶋里花、風の力を操る聖獣・白虎役の波岡一喜、本作の敵となるホラー・蛇道役の瀬戸利樹、雨宮慶太監督が登壇した。
主演の北田は本作が映画初出演で初主演。大抜てきとなった。心境を問われると北田は「僕と神嶋ちゃんでオーディションみたいな形で受けたんです。監督サイド側は、監督が事前に描かれた(大河の)ラフ絵とイメージが似ていたから決まったと雑誌のインタビューでおっしゃっていた。それを見て知りました」と苦笑いで明かすと、配役が決まる前にデザイン画を描くという雨宮監督は「似ているのは大事なんだよ」と笑う。北田は「僕を見て後から描いたのかと思った。似ていたらしくて運が良くてラッキーだなと思った」とにんまりだった。
ただ、演技のハードルは高かったそうで波岡は「初めて本読みをした時、酷かった。『北田、大丈夫か?』と」と大いじり。北田は「ちょっと!ボケとかじゃなくて?」とツッコんだが波岡は「ホントだよ!」と返して会場は大爆笑。それでも雨宮監督の手腕もあり、波岡が「これが面白くなかった場合の苦情は僕が引き受けます。僕に文句を言ってください。僕が『ごめんなさい』って言います」という作品に仕上がっている。
2025年に生誕20周年を迎える『牙狼<GARO>』シリーズ。本作では、『牙狼<GARO>-月虹ノ旅人-』(2019年)から約6年ぶりに、シリーズ原作者である雨宮慶太氏が監督・脚本を務める。本作の主人公である魔戒騎士・冴島大河は『牙狼<GARO>』(05年)の主人公・冴島鋼牙の父でシリーズに度々登場し、熱戦を繰り広げた。その雄々しい姿は牙狼<GARO>ファンから根強く愛され続けている。本作ではこれまで明かされていなかった、若き日の大河の姿と活躍が描かれる。20年間の牙狼<GARO>シリーズに込められた想いを継承しながら、新たな未来へと歩んでいくという制作陣の意気込みが込められている。