原作『ちはやふる』はシリーズ累計発行部数2900万部を超える大ヒット漫画。
今作は、映画から10年後の世界を描く。廃部の危機にある梅園高校・競技かるた部の藍沢めぐる(當真)が、顧問として赴任してきた大江奏(上白石萌音)と出会い、成長していく姿が描かれる。そして、全国大会出場を目指し、高校最強の瑞沢高校に挑んでいく。最終回では、令和の高校生たちが青春のすべてをかけた熱戦がフィナーレを迎えた。
最終戦は、「梅園 vs 瑞沢」と「北央 vs アドレ」の対戦。千早ら瑞沢OBやめぐるの家族らが見守る中、北央がアドレに勝利したため、梅園は瑞沢に勝てば全国大会へ行けることに。梅園は村田千江莉(嵐莉菜)と八雲力(坂元愛登)が負けるも、与野草太(山時聡真)が執念で相手のミスを誘い1勝。めぐる vs 月浦凪(原菜乃華)、白野風希(齋藤潤)vs 折江懸心(藤原大祐)の対戦はどちらも残り札がそれぞれ1枚ずつとなる運命戦にもつれ込んだ。
そのとき、会場の電気が消えてしまうアクシデントが起こった。中断後に再開となったが、読手を務める奏は両陣に残った札を把握しており、電気が消える前に次に読む札を見てしまっていた。教え子たちの不利を悟り、奏の頬を一筋の涙が伝う。
試合は4勝1敗で、瑞沢の全国大会出場が決定。観客席からは両校の健闘を称える拍手が起こった。奏の読手としての資質を見極めるために別室でモニター観戦していた専任読手の中西泉(富田靖子)も笑顔でうなずいた。
大会終了後、会場の外にでた奏と梅園部員。そこには奏を待つ瑞沢OBたちの姿があった。奏が瑞沢OBのもとに駆け寄ると、千早が「カナちゃん、めちゃくちゃ良かったよー!私も頑張る!カナちゃんが読んでくれるまで、詩暢ちゃんとクイーン戦やる!」と大はしゃぎ。今すぐかるたをしたくて仕方がない千早を見て、笑い合う瑞沢OBの姿があった。みんなと一緒にいる奏の顔は、高校生の頃と変わらない。
そのリラックスした表情を見ためぐるは「そっか…先生は今でも団体戦をしてるんだ」「先生の宝物って、もしかして、そういうこと?」と理解。めぐるも梅園メンバーの顔を見て、思わず笑顔に。「ずっとここにあったじゃん。私が探してたもの」と、“今でも団体戦をしている”OBに思いを馳せた。
視聴者からは「『今でも団体戦をしてる』は泣ける」「作品のゴールとして綺麗すぎて鳥肌」「10年間の団体戦エモい」「名台詞過ぎるだろ」「今でも団体戦かぁ~いい表現ね」「まだ青春ど真ん中」といった声が寄せられている。