俳優の阿部寛が15日、東京・日本大学芸術学部 江古田キャンパスで行われた 映画『俺ではない炎上』炎上体験イベントに登場した。大学生たちが集まった同イベントでは、阿部が学生からの相談に答え、エールを送った。


 就職活動中だという女子大学生からは「私は『どうせこの会社受からないや』とか、『ここはハードルが高いから無理だ』とか、自分で限界を決めてしまうことが多いんですけど、新しいことにチャレンジするときはどうやって前向きになっているかを教えてほしいです」と相談が。

 阿部は「俺もずっと無理だと思ってきた人生だったんです。面接受けると絶対落ちるんです(笑)。就職の面接でも、もじもじしちゃって落ちたり。海外のオーディションも落ちるし、これまでほとんどのオーディションを落ちてきた。でもいまやってますから」とあっけらかんと笑う。そして「自信がないと思っているかもしれないけれど、そう思っていることって、意外と人から見たら逆に個性だったりもする。そういうところを見ている人もいると思って欲しい」と激励した。

 本作は、第36回山本周五郎賞の候補にもなった浅倉秋成氏による同名小説(双葉文庫)が原作。主演は阿部寛。演じるのは、大手ハウスメーカーの営業部長・山縣泰介。ある日突然、SNS上で“殺人事件の犯人”として個人情報を晒され、炎上の渦に巻き込まれていく。


 事の発端は、泰介のものと思われるSNSアカウントから、女子大生の遺体画像が拡散されたこと。まったく身に覚えのない投稿によって殺人犯に仕立て上げられた泰介は、家族も仕事も守ろうと必死に無実を訴えるが、ネットは瞬く間に“炎上”状態に。匿名の群衆が個人情報を暴き、日本中から追われる逃亡生活が始まる。

 イベントには浜野謙太、藤原大祐、筒井竜平プロデューサーも登場した。
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