SKY-HIがCEOを務めるマネジメント/レーベル「BMSG」によるオーディションプロジェクト「3rd BOYS GROUP AUDITION PROJECT『THE LAST PIECE』」のデビューメンバーが、19日に発表される。それに先立って、ORICON NEWSでは、ファイナリスト10人にインタビューを実施。
Vol.10では、YUTAの素顔に迫る。

 『THE LAST PIECE』は、BE:FIRST、MAZZELに次ぐ3組目のボーイズグループ結成へ向けたオーディションプロジェクト。6月27日には、TBS『THE TIME,』(月~金 前5:20~前8:00)の番組内で、『THE LAST PIECE』コーナーがスタート。同日からBMSG公式YouTubeチャンネルにて配信開始された『THE LAST PIECE』本編(毎週金曜 後8:00※一部、例外あり)と合わせ、3次審査に進んだ計30人の練習生を追ってきた。

 9月5日配信の本編「#11」では、ファイナリスト10人が決定。現段階では、デビューメンバーの人数やグループ名などは明らかになっていない。

■RENとの“別れ”で最終審査に覚悟「心の殻もぶち破りました」

――これまでの審査で、特に印象に残っている出来事はありますか。
最終審査の前で、RENとお別れになってしまった時です。事務所にトレーニーとして一緒にいた期間が、RUI、TAIKI、KANONを除くと1番長いし、いろんな感情を共に共有してきたから、当たり前だと思っていた日々が本当に愛しいものだったんだなと実感した瞬間でした。めちゃくちゃ喧嘩したし、衝突したことも多かったけど、それでも僕は彼のことが大切で、かけがえない存在でした。それを乗り越えて、最終審査に向けて覚悟が決まりました。

――これまでで一番「悔しかった瞬間」は。
それをどう乗り越えましたか。
トレーニーになって、いろんなステージや表舞台に立つ機会をいただけました。ほかのトレーニーがそういう機会に慣れて、どんどん自分を魅せていく中、僕は迷路に迷い込んでいました。家庭での自分。学校での自分。トレーニーとして画面の中にいる自分。そのどれもが一致していなくて、自分が気持ち悪くて仕方がなかったです。何をしても楽しくないし、心ここにあらずな状態が1年以上続き、そんな心の弱い自分が情けなく、そして悔しかったです。

ですが、ラスピが始まり、3次審査で社長に、“5歳児”になってほしいと言われ、複雑に考えすぎず、真っ直ぐに自分の心と向き合うようになってから、人にも自分にも優しくなることができました。今ではこんな自分が大好きです。正直でいることが大切だとわかりました。

――オーディションを通して、どんな点が1番成長したと感じますか。

合宿審査中、参加者のみんなから、話しかけやすくなったとか、関わりやすくなったと言っていただけることが増えました。自分でも、たくさんの人が話しかけてくれるし、自分も話していて楽しいと実感できています。だから、このオーディションで僕が1番成長したのは、人間力です!それがパフォーマンスにも反映されているのをひしひしと感じています。

――オーディション中、仲間や指導者からの励まされた、もしくは印象に残っている言葉や行動はありますか。
みんなが、「かっこよくなったね」といってくれたこと。自分で自分自身を客観的に評価することは難しいので、他人からの意見や評価がその人の自己認識に大きく影響すると私は思います。このオーディションが始まる前まで、僕はいろんないじりや悪口を言われました。自分ではそうじゃないと分かっていても、人から言われるとそう思い込んでしまって、自己嫌悪に陥ることがよくありました。

しかし、裏を返せば、ポジティブなことを言ってもらえると、自分像をポジティブに捉えることができるようになるのです。オーディション中に、スタッフさんやメンバーのみんなから言ってもらえた、「かっこよくなった」というひと言は僕が僕自身を好きになれるきっかけになったし、ステージ上でかっこいい自分を魅せることがもっと好きになりました。だから、僕も人にポジティブな言葉をかけてあげたいと思いました。

――最終審査パフォーマンスへの意気込みを聞かせてください。

本当に今までたくさんの壁にぶつかってきました。が、すべてぶっ壊してきました。心の殻もぶち破りました。心を解放して、自分に正直になって、自分を愛して、ファイナリストのみんなやスタッフさん、先生や見てくれている皆さんへ最大の愛をお返しします。そして人生のすべてを賭けてあなたに夢を見せます。

■『ラスピ』で再確認 目標は「夢を見つけ追いかけるきっかけになれる人間」

――最終審査参加者の中で「〇〇担当」をつけるとしたら、ご自身はどんな担当になりますか。
無関節担当。

――ここぞ!というときに聴く楽曲、自らの力になっている楽曲など、“パワーソング”はありますか。
Queen「Don’t Stop Me Now」。映画『ボヘミアンラプソディー』が大好きで、小学生の頃、何十回も繰り返し見ていました。それからQueenにハマって、ライブ映像を狂ったように見漁っていました。アップテンポなこの曲に何度も背中を押されました!!もう僕は止まることはありません!!

――将来の“夢”は。

誰かが、夢を見つけ追いかけるきっかけになれる人間になること。僕は高校2年生の頃、自分自身を見失い、何をしても楽しくないし、誰かと話すのもうまくいかないことが多くて本当に自分が大嫌いでした。生きている意味がないと思ったこともありました。しかし、ラスピで夢を見て、そして同じ夢を目指す人とたくさんの時間を重ねるうちに、どんどん心を開けて、人と話すことも楽しくなったし、何よりも自分のことが好きになれました。生きることが楽しくなりました。だから、僕が生きる意味を見つける鍵になった“夢”を、見てくれている誰かが見つけるきっかけになる人になりたいです。

YUTAは、体から音が鳴っているかのようなダンスパフォーマンスはもちろん、エッジボイスを響かせるなど、ボーカル面でも高い魅力を誇る。スキルの高さゆえに「見せている感」が出てしまうことに悩んでいたが、それも“5歳児の感覚”で克服し、最終審査でのさらなる成長を重ねた姿に期待が高まっている。

そんなYUTAについて、TAIKIは「もう知られているとは思いますが、YUTAは死ぬほど努力家です。それはひと目見ればわかると思いますし、今までYUTAがやってきたことがパフォーマンスですべて見えるので、尊敬していますし、リスペクトです」と称賛。さらに「真面目そうに見えて、めっちゃふざけてくれるし、ノリも本当に面白い」と明かし、ギャップのある魅力を紹介した。
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