高校の宿泊研修で一目惚れした女の子に、全力の願掛けをして声をかけた男の子。その後、10年以上の交際を経て結婚し、現在は一人娘を育てるパパママとなった同級生夫婦の“これまで”をまとめたTikTok動画に反響があった。
夫婦の日常・育児日記をYouTubeなどに投稿している「きぬさり夫婦」(@kinusari)のさりさんにご夫婦の馴れ初めについて話を聞いた。

■高校で出会いゴールインした同級生夫婦 “一目惚れ”の成就は願掛けのおかげ?

――TikTokに投稿された『12年の愛と結婚の軌跡』に反響がありました。「恋おみくじ」から始まったそうですが、改めて馴れ初めについてうかがえますか。

「出会いは高校1年生のときの宿泊研修です。当時、私たちは別々のクラスだったのですが、学年全員でご飯を食べたときに、夫が私を見かけ一目惚れしてくれて…。その後、旅行先で『恋おみくじ』を引いて大吉を出し、さらに『恋占いの石』に挑戦してから、勇気を出して声をかけてくれたそうです」

――マンガやドラマに出てきそうな、胸キュンエピソード…!

「高校生ながら、全力で願掛けをして挑んでくれた姿を思い浮かべると微笑ましくて、何度聞いても可愛らしいエピソードだなと思います(笑)」

――出会った当時の、お互いへの印象はいかがでしたか?

「私は『優しくて明るい人だな』という印象でした。一目惚れだったという夫は、私に対して『かわいくて明るい』という印象を抱いていたそうです。いま振り返ると、出会った頃から自然とお互いに惹かれ合っていたのだと思います」

――交際までのエピソードを教えてください。

「宿泊研修をきっかけにメールや会話を重ねるようになり、少しずつ距離が縮まっていきました。彼のユーモアや優しさに触れるうちに、自然と『特別な存在』だと意識するようになりましたね。恋愛感情というよりも『一緒にいるのが当たり前』という感覚が芽生えたのが、交際の始まりだったと思います」

■「一緒にいると自然と笑顔になれる関係」が続いているのが夫婦の大きな強みに

――高校生カップルは社会人になると環境の変化から別れてしまうケースも少なくありません。高校時代に出会い、10年以上の交際をへてゴールインされたお2人が、良い関係を築くためにしていたことをお聞かせください。


「私たちが大切にしているのは『素直でいること』と『自然体でいること』です。喧嘩をしても溜め込まずに必ず話し合い、環境が変わってもお互いを理解しようとする気持ちを忘れないようにしてきました。また、お願いごとなどをする時は、少しふざけながら伝えることが多いかと。『○○して!』ではなく『○○してほしいよ~』とポップに伝えるだけで、その場の空気が和みます(笑)。互いへの『思いやり』をとても意識していますね」

――素直でいる、自然体でいる、思いやり…どれも簡単そうで、意識していないと難しいことですよね。

「また最近は、夫婦の思い出や日常を動画に残し、YouTubeにアップすることも楽しみのひとつになりました。振り返りながら一緒に笑ったり感動したりできる時間が、夫婦の絆をより深めてくれている気がします」

――付き合ってから14年目を迎えた現在、お互いに「変わった」「変わってない」と感じるのはどんなところでしょうか?

「変わったところは、親になって責任感が強くなったことです。家族を守ろうという気持ちはお互いに大きくなりました。変わらないのは、どんなときでも笑い合えるところ。高校時代から『一緒にいると自然と笑顔になれる関係』が続いているのは、私たちの大きな強みであり、これからも大切にしたい部分です」

■同級生夫婦の魅力は「人生のほとんどを一緒に歩んできた」ということ

――「同級生夫婦」の魅力はどんなところにあると思いますか?

「同級生夫婦の魅力は、何より『人生のほとんどを一緒に歩んできた』というところにあると思います。学生の頃の青春も、社会人としての挑戦も、そして家族との日々も…。楽しい瞬間だけでなく、夫の病気といった大変な出来事も含めて一緒に乗り越えてきました」

――苦楽を共にしてきた人生の相棒ですね。


「お互いを『親友』のように気楽に思える一方で、『尊敬できるパートナー』でもあること。そして不思議なことに、どんな環境でも、いつの時代でも、変わらず惹かれ合っている自分たちがいます。夫婦として特別なことをしてきたわけではなくて、『素直に向き合う』『感謝を忘れない』といった小さな積み重ねが、これだけ長く一緒にいても互いに飽きることなく、一緒にいて楽しいと思える存在になれた理由なんだと思います」

――最後に、今後どのような家庭を築いていきたいかうかがえますか。

「子どもにとって安心できる居場所であり、夫婦にとっても心地よい空間であることを大切に、『笑顔の絶えない家庭』を築いていきたいですね。夫婦が幸せに笑っている姿が、子どもにとって一番の安心につながると信じています。これからも一緒に新しい思い出を重ねながら、YouTubeなどを通じて日常を記録し、思い出を形にして残していけたらと思います」
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