物語は、コンサートで訪れた日本で命を落とし、彷徨える魂となったフランス人歌手クレア(カトリーヌ・ドヌーヴ)が、ユウゾウ(堺)と出会い、その息子ハヤト(竹野内豊)を見守る旅に出る――というもの。
堺は、不器用ながらも元妻と息子への想いを抱き続けた父親を、熟練の演技で体現。公開されている場面写真からも、クレアに優しく寄り添う姿や、距離を置きながらも息子を思いやるまなざし、音楽を楽しむ柔らかな表情などから、ユウゾウの人柄が感じられる。
公開されている劇中写真からは、クレアに優しく寄り添う姿や、距離をとりながらも息子を優しく見つめる父親のまなざし、好きな音楽を聴く表情などからユウゾウの人柄が感じられ、元妻と息子への想いを残したままこの世を去った不器用な父親・ユウゾウを熟練した演技で魅せている。
フランス・日本・シンガポールによる国際共同製作の作品に参加して、堺は「世界は広いですが、映画を1本作るという目的に向かって歩調を合わせる点はどの国も同じだと確認できた撮影期間だった」と語っている。国境を越えた協働の中で生まれた堺の演技と、物語に深みを与える表現力に注目したい。
なお本作の、先行公開初日記念舞台あいさつの開催が決定。10月10日、東京・TOHOシネマズ シャンテにて全2回実施。竹野内豊、堺正章の登壇が予定されている。