齊藤は構築的なデザインのシルバーのドレスに身を包み、深田監督とともに姿を現すと、約5000人が詰めかけた会場から大きな拍手と歓声が送られた。現地メディアや観客からの歓迎に笑顔で応じ、華やかな雰囲気に包まれた。
オープニングセレモニー終了後、齊藤は「カンヌに続いて2回目のレッドカーペット参加となりました。今回は一般のお客様も多く、映画への熱気を強く感じました。『かみしめて歩こう』と思ったのですが、やはり一瞬でした。それでも幸せな時間であり、釜山国際映画祭に作品を携えて参加できたことは一生忘れられない思い出になりました」と喜びを語った。
同映画祭〈アジア映画の窓部門〉に出品されるのは『LOVE LIFE』(2022年)以来3年ぶり2度目となる深田監督は「これまで釜山映画祭で作品を上映いただいたことはあったが、レッドカーペットを歩くのは初めてだった。一般の観客も多く、韓国の人々がどれほど映画を愛しているかを感じることができた。『恋愛裁判』は世界中のさまざまな人に見てもらいたいと思って作った作品で、特に東アジアで、アイドルを愛するファンや、アイドルを目指す若い人たちに届けたいという思いが強くある。アジア最大の映画祭である釜山で、アジアプレミアができることは大変光栄」と語った。
さらに、9月24日から30日まで中国・山西省晋中市の平遥古城で開催される「第9回平遥国際映画祭」〈Galas部門〉への正式出品も決定した。同映画祭は、中国の映画監督ジャ・ジャンクーが2017年に創設。