24日にPIZZA OF DEATHの公式YouTubeチャンネルで行われた生配信にて、ZAXの正式加入と新体制で制作したミニアルバムのリリースが明かされた。予告段階では内容を伏せたままSNSで告知され、当日の配信には最大同時接続数7万2000人、累計視聴者数は40万人を超え、Xのトレンド1位を記録するなど大きな反響を呼んだ。
配信内では、ZAXの新加入と新作発売に加え、盟友であるNOFXのFat Mikeに捧げた新曲「Song About Fat Mike」がサプライズで初披露された。CD予約も各WEBストアにて同日より受付が開始されている。
Hi-STANDARDは、2023年2月にドラマー・恒岡章さんが急逝して以降、複数のプロジェクトを一時仕切り直しとするも、バンドとしての活動を止めることはなかった。同年4月には生前に録音していた「I'M A RAT」をリリースし、6月には音楽フェス『SATANIC CARNIVAL '23』に出演。ZAXを含む3人のサポートドラマーを迎えたステージでHi-STANDARDの姿を示した。
その後も、2024年に行われたNOFXのファイナルツアー『The Final Japan Tour』ではZAXがサポートとして迎え、盟友の最後を飾る4公演をともにした。そして今、ZAXを新たなメンバーとして迎えた3人が、本格的な再始動を果たす。
『Screaming Newborn Baby』は、アルバム作品としては『THE GIFT』以来8年ぶり、ミニアルバムとしては『LAST OF SUNNY DAY』以来、約31年ぶりのリリース。新体制で初となる同作は、クリックなしでレコーディングされた。
アートワークはDaisuke Hongolian氏が担当。名盤『MAKING THE ROAD』を想起させるデザインながらも、原点回帰ではなく、あくまで“これまでを踏まえたうえで前に進む”という強い意志を示す作品となっている。
同作に至るまでの道のりは決して平坦ではなかった。横山健が自身のコラムでつづった「皆さんが慣れ親しんだトライアングルは終わってしまった」という言葉のとおり、残された2人は深い絶望や虚無の中でもがきながら、前に進んできた。
収録曲には、恒岡さんへの想いをつづった「Our Song」や、先述の「Song About Fat Mike」などを含む全6曲を収録する。
新たなアーティスト写真では、赤レンガの壁を背に、3人が肩を並べて登場。Hi-STANDARDらしいパンキッシュな勢いと、どこか柔らかさを帯びた温かい表情が収められている。ここから再び始まる活動に、期待が高まる。
■Hi-STANDARD『Screaming Newborn Baby』収録曲
M01. Song About Fat Mike
M02. Our Song
M03. Moon
M04. A Ha Ha
M05. Book Of Revelation(Cover)
M06. Stand By Me