お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザー(41)、ピン芸人のスギちゃんが29日、都内で行われた世界で初めて長編映画としてCGを本格導入し、映像エンターテインメントの歴史を変えた伝説的作品『トロン』(1982年)シリーズ最新作『トロン:アレス』(10月10日公開)の東京侵食ナイトに参加した。

 冒頭、1人で登場したスギちゃんは「2012年流行語大賞を取ったあのスギちゃんだぜ。
13年を経て、大好きな映画『トロン』のイベントに呼んでもらうなんて最高だぜ」とにんまり。「相変わらずスギちゃんはワイルドだぜ。ズボンが下がるからサスペンダーしてきたのに、ワイルドな男はそのサスペンダーはパンツに付けてきたぜ。パンツ、食い込みまくってるぜ。ワイルドだろぉ」とボケまくり、ややウケの連続だった。

 その後、カズレーザーも登場。イベントでは、ワイルドとPRの間でスギちゃんのキャラが揺れるハプニングが。カズレーザーは「『ぜ』は3回に1回ぐらいですね。あんまり乱発しても」とイジるとスギちゃんは「すみません…」とぽつり。ワイルドから程遠い姿にカズレーザーは「『すみません…』は全然ワイルドじゃない。『すみません』はなしですよ、先輩。頼みますよ、杉山さん」と苦笑いだった

 また、映画にちなんでデジタル世界から現実の世界に実体化させたいものについて話すことに。
スギちゃんは「本当に欲しいのは、熱烈なスギちゃんファン100人を実体化したい。今の世界の中で実際に今確認できるのは5~6人しかいない」と心の底からの願いを語った。カズレーザーは「絶滅危惧種ですね~。貴重です。イリオモテヤマネコより少ない!どこを探したらいるんですか?」と笑っていた。

 『トロン』は、デジタル世界に送り込まれた天才コンピュータープログラマー、ケヴィン・フリンが生死をかけたゲームに挑む姿を描く。現実世界からコンピューター・システムの“デジタル世界”へ侵入するという画期的な設定と、長編映画で初めて本格的にCGを導入した“映像革命”は、当時大きな社会現象を巻き起こした。

 ジェームズ・キャメロン、ジョージ・ルーカス、ピーター・ジャクソン、ティム・バートン、ウォシャウスキー兄弟など名だたる監督たちに影響を与えたほか、ピクサー創始者ジョン・ラセターは「『トロン』がなければ『トイ・ストーリー』は生まれなかった」と語り、後の数々の作品にも大きなインパクトを残している。

 28年ぶりの続編『トロン:レガシー』(2010年)は、青白く輝くネオンを基調とした当時最先端の映像美で観客を魅了。ダフト・パンクが手がけたサウンドトラックも映画の枠を超えて話題をさらった。その後もシリーズはゲーム展開や、ディズニーワールドのアトラクション「ライトサイクル・ラン」として形を変え、多くの人々に愛され続けている。

 そして最新作『トロン:アレス』が描くのは、これまでの逆。
現実世界からデジタル世界へ“侵入”する物語ではなく、デジタル世界の“超高度AIプログラム”が現実世界を襲う。
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