『最後から二番目の恋』シリーズなどで知られる脚本家・岡田惠和氏の最新作。完全オリジナル脚本となる本作は、2人の子を持つ小倉渉(おぐら・わたる/北村有起哉)と、その妻・あん(仲間由紀恵)を中心に、登場人物たちの人生模様をユーモラスかつ、温かく届けるホームコメディー。
本作では、これまでクセのある人物から硬派な役柄まで幅広く演じ切る“バイプレイヤー”として活躍してきた北村が初めて地上波ゴールデン・プライム帯ドラマの主演を務めることに。現場の雰囲気について仲間は「面白いことばかりで、印象としては爆笑に近い」と笑顔。「北村さんがいろんなお芝居をしてくださって、私たちも笑っちゃうみたいな」と話し、口を鳴らす仕草を作中で何度もしていることを明かした。
これに北村は「うちの子どもがやっていたんですよ」と役作りのベースとなった仕草について告白。台本には仲間演じるあんが北村演じる渉に“イラっとする”という心の表現について多く描かれていたことから、「なんかイラっとしたんで、これ使えると思って。あの手この手で…気付かないうちにソフトな地雷を踏んでいるっていう…」というベテランならではの着眼点を語った。
物語は、19年前、小倉夫婦があることがきっかけで「子どもが二十歳になったら離婚する」という約束を交わすところから始まる。その言葉をすっかり忘れてマイペースに生きてきた夫・渉と、その言葉を心の支えとして過ごしてきた妻・あん。全く異なる想いを抱えた2人の何気ない日常の中で、少しずつ心を揺らしていく姿を、繊細かつ軽やかに描いていく。
イベントにはこのほか、小野花梨、石井杏奈が登壇した。