本作は麻生羽呂氏のコミックを原作に、命懸けの“げぇむ”に挑む若者たちを描いたサバイバルドラマ。
シーズン3では、シーズン2のラストで示された最後のトランプ「JOKER」をきっかけに、主人公のアリス(山崎賢人※崎=たつさき)とウサギ(土屋太鳳)が再び「今際の国」に足を踏み入れ、離れ離れになりながらも、新たに出会った仲間とともに、命懸けの“げぇむ”に挑む姿が描かれていく。
物語の舞台である「今際の国」とは何か。シーズン2では、「この世とあの世の狭間」に存在する世界であることが明かされた。現世での肉体がが心肺停止状態にある間、アリスたちは“今際の国”で数日にわたり“げぇむ”という死と隣り合わせの体験を繰り広げる。“げぇむ”に敗れた者はあの世へと旅立ち、生き抜いた者は蘇生し現世へ戻ってくることができる。一方で、あえて“今際の国”にとどまり続ける者もいる。
シーズン2で登場したゲームマスターのキューマ(山下智久)、永住権を手にしたヤバ(毎熊克哉)やバンダ(磯村勇斗)らは、いったいどのような存在なのだろうか。
森井プロデューサーは「麻生先生とも話しましたが、現世では肉体が滅んでいて、魂があの世へ行っていない存在です。オカルト的に解釈すると、つまりはお化け、幽霊と考えられる。そこでシーズン3では、今際の国とこの世を繋ぐ役割をバンダに担ってもらいました」と語る。
佐藤監督は「前回の登場人物の中で、誰をヴィランにするかを考えたときに、意表を突くという意味で、バンダがいいなと思ったんです」と“今際の国”の世界観作りを明かす。森井は「今際の国は多次元の話で、いろいろな並列世界がある設定」と語り、作品世界がさらなる広がりを見せていることを示唆した。
シーズン3は海外メディアからも高く評価されている。米メディア「DECIDER」は「現実からの逃避、ミステリー、極限まで高められたサスペンス、ゾクゾクするようなバイオレンス、“げぇむ”を通して深まるキャラクター同士の絆、そして命を懸けて戦う中で自らの強さを見出していくキャラクターの魅力を再び描き出している。Netflixの人気作が新たな命がけの“げぇむ”と共に帰ってきた。新シーズンが制作された価値を証明している」と絶賛した。
さらに、「SCREEN RANT」は「アリスとウサギの関係性には、現実世界での経験を経た今シーズンならではの興味深い変化が見られる。本作はアクションだけでなく、深い人生観にも満ちている」と評している。