主人公は、スーパーマン/クラーク・ケントの従妹であるスーパーガール/カーラ・ゾー=エル。アメコミファンのみならず世界中で愛され続ける人気キャラクターが、ついに単独主演作としてスクリーンに立つ。Z世代の感性を持つ新たなヒロインの誕生に、早くも注目が集まっている。
製作は『スーパーマン』に続きDCスタジオが担当。監督のバトンはガンから、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2018年)や『クルエラ』(21年)など、女性主人公の物語を鮮やかに描いてきたクレイグ・ギレスピーが引き継ぐ。深いテーマ性とスタイリッシュな演出で知られるギレスピーが、スーパーガールという象徴的キャラクターをどう再定義するのか――期待は高まるばかりだ。
主演を務めるのは、オーストラリア出身の若手俳優ミリー・オールコック。『スーパーマン』での短い出演ながら強烈な存在感を放ち、本作で再びスーパーガール役として本格的に登場する。『スーパーマン』でスーパーマンの愛犬かと思いきや、物語のラストに、実の飼い主がスーパーガールであったことが明かされ話題となったスーパードッグ“クリプト”も続投し、物語の鍵を握る存在として活躍する模様だ。さらに、原作コミックにも登場するエイリアンの少女ルーシー・メアリー・ノール役にイヴ・リドリー、そして『アクアマン』シリーズで知られるジェイソン・モモアの出演も決定している。
日本時間12月12日、ティザー予告編が全世界同時公開された。冒頭には「スーパーマンが街を救った」と報じる新聞が映し出され、『スーパーマン』のエンディングから物語が直結することを示唆。続いて、家を歩き回るクリプト、二日酔い気味に目覚めるカーラの姿が映り、“親しみやすさ”と“Z世代らしさ”を併せ持つヒーロー像が提示される。
「私はカーラ・ゾー=エル。最高の23歳にする」と宣言する一方、「大丈夫、私たちなら乗り越えられる」とクリプトに語りかける場面からは、彼女が過去に抱えた痛みの存在が暗示される。ルーシーが登場し、カーラの故郷であるクリプトン星の崩壊について触れられるが、この過去が今後のストーリーにどのように影響するのか。興味をそそる内容となっている。
さらに、待望のスーパーガールの新コスチュームとアクションシーンも初披露。目から放つ光線など、スーパーマンに匹敵する能力が映し出され、新章を担うヒロインとしての力強さを印象づけた。
終盤には、「スーパーマンの能力は?」とルーシーに聞かれたカーラが「彼は人の善を見抜く。私は真実を見抜く」と応答。このせりふは、彼女がスーパーマンとは異なる視点と哲学を持つ存在であることを端的に示すものだ。
予告公開と同時にティザービジュアルも解禁された。青を基調とした背景に“S”マークが大きく配置され、中央には堂々と立つスーパーガールの姿。「真実/正義/どうでもいい」という挑発的なコピーが添えられ、型破りで自立した新世代ヒーロー像を鮮烈に印象づけるデザインとなっている。物語の詳細は依然としてベールに包まれており、今後発表される続報が大いに注目される。
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