小室と氷川は、地上波で初めて「氷川きよし with t.komuro」として「Party of Monsters」を披露する。さらに、TM NETWORKの名曲「SEVEN DAYS WAR」を、小室のピアノ生演奏で氷川が歌いあげる。
同番組は、2025年を締めくくる日テレ系音楽の祭典。ストリーミングサービスで今年聴かれた音楽が大集結する。Spotifyのストリーミングデータをもとに、「今年イチバン聴かれた歌」を紹介。豪華アーティストによる生ライブを千葉・ホテルニューオータニ幕張から5時間30分生放送で送る。MCは、志尊淳と新木優子が務める。
【コメント全文】
――まずは、この番組でのステージを控えての想いを教えてください。
氷川:18歳の時から3年半、歌手を目指して頑張ってアルバイトをしていました。その時に小室さんの歌をたくさん街中で聴いて、すごく背中を押されて「絶対に歌手になりたい」という希望をもらえました。世界中にたくさんそういう人がおられると思うんですけど、その小室さんとこうやって素晴らしい音楽番組で共演させていただくというのは、自分の人生の中でも最もうれしい1日になるなと思っていて、感謝しています。
小室:KIINA.のおかげで、音楽番組に出演することができてありがたいことです。
――氷川さんの今回の衣装やスタイリングの注目ポイントをお教えください。
氷川:「Party of Monsters」の世界観に合わせて、赤と黒の衣装にして、MVと同じ世界観を出したいと思います。これから30年後も40年後も大事に歌わせていただく作品なので。
小室:もうちょっと若かったら、僕も(ハットを)被るんですけどね(笑)。
――小室さんの演奏での注目ポイントをお教えください。
小室:特に「SEVEN DAYS WAR」では、グランドピアノをテレビでこんなに自由に弾けることはなかなかないことなので、びっくりしました。
――改めて、氷川さんは小室さんの楽曲の魅力をどういった点に感じますか。
氷川:本当に皆さんが知っている作品がたくさんで、音楽史に残られる方なので、普通に考えたらゾクッとして緊張します。やっぱり曲を聴くと、もう小室さんのメロディってわかるじゃないですか!それが何十年経っても色褪せないし、普遍的な、大きい愛で(曲を)作ってくださっているなと思っています。「Party of Monsters」はまた毛色の違う世界なんですけど、全体で見るとやっぱりすごく愛に包まれている感じがします。
小室:きょう(リハーサル)ので、もうKIINA.の曲になっていましたね。もう完全にご自分の曲になっていたのでびっくりしました。
氷川:楽しんで歌っています。
小室:最初、大変だったんですよ。
氷川:大変でした。ラップ調のメロディーなので。
小室:譜割りがね。
氷川:「君、プロだよね」「プロみたいに歌って」と小室先生も言ってくださって、そこで、気が引き締まって。
小室:もう50回以上歌ってるでしょ。すごい回数歌ってると思います。
氷川:コンサートでも必ず歌っているので、もう結構歌いましたね。今度、明治座(での特別公演)もあるので、その時は和バージョンで「Party of Monsters」を歌いたいなと思っています。(今年は)「きよしのズンドコ節」もアレンジしてもらって、四つ打ちにしていただいたりもしました。
――小室さんから見た、氷川さんのボーカリストとしての魅力はどういった点ですか。
小室:これだけいろんなジャンルを自由に歌える人も最近では少ないと思います。良い意味で臨機応変。アーティストは自分のスタイルを曲げない人も多いと思うんですけど、すごくそこがKIINA.はフレキシブル。その自由さが逆に個性だと思います。「何でも来い」って感じじゃないですか?
氷川:とにかく音楽が好きですからね。
小室:ジャンルレスですよね。
――「ストリーミングサービスで今年聴かれた音楽が大集結」という当番組の内容にちなみ、今注目している・よく聴いているジャンル・アーティストがあれば教えてください。
小室:ジャンルでいくと、僕はハイパーポップが一番。K-POPとか多いですよ。半分でも倍でも(リズムが)取れる。
氷川:音楽ってやっぱり変わるんですね。
小室:どんどん変わりますね。聞いたことないジャンルがどんどん出てくるので。
氷川:私は美空ひばりさんですね。日本コロムビアの先輩、“大・大先輩”でもありますし、憧れのエンターテインメントの大スター。男性役にも、女性役にも、いろんな役柄になる方です。本当に歌でエンターテインメントを歌っていらっしゃる大天才・ボーカリストでいらっしゃるので、今改めて聴かせていただいています。
小室:ちょっとだけ声質似てるんじゃないかな。
氷川:本当ですか!
――小室さんも氷川さんも、これまでのキャリアにおいて「年末」はお忙しいことが多かったと思います。年末で思い出に残っていること・印象に残っていることなど、エピソードがあればお願いいたします。
小室:僕は一番1990年代が忙しかったんですけど、昔は日本レコード大賞と紅白歌合戦が同じ日だったんですよ。だから「レコード大賞も取って紅白も出る」っていうと、赤坂から渋谷に10分、15分とかで行かなきゃいけない。その“バタバタ”の状況に、みんな憧れていましたね。テレビ局からテレビ局へ、大みそか、1月1日になるまでにどれだけこなすかっていうのが、みんな一度は体験したかったことだと思います。「急いで!」「車で着替えて!」「メイク直して!」みたいな感じで(準備を終えて、番組に)ボーン!と出る。5、6年続きましたね。何度か、車の中で1月1日になったということもあります。
――氷川さんはいかがですか。
氷川:2年近く休養していたときに、テレビを見ていて、知っている歌い手さんが紅白に出たりするとやっぱり悔しいというか、そういう気持ちってまだ残っているんだって思いました。「自分も歌わなきゃ」っていう負けん気が残ってるんだなと思って。自分は一生歌っておかないと本当に駄目になっちゃうんだなって、一回リセットしたことで感じました。歌うことが好きなんだなって。
――最後に、視聴者の方へのメッセージをお願いします。
氷川:こうやって小室さんと初めて出させてもらえたから、また毎年出させてもらえるように、努力を重ねていきたいです。楽しみながら音楽をやりたいなと思います。
小室:ヒット曲ができるように、まだもうちょっと頑張ります。(「発表!今年イチバン聴いた歌 ~年間ミュージックアワード2025~」という番組名にちなみ)なかなか大変ですよ。「ベスト」や「トップ」に入るのはね。
氷川:でも今回出られる方のキャリアは、小室さんが一番長いですよ。
小室:多分最年長だと思います。
氷川:いい時も悪い時もあるけど、歌が好きなので、ずっと走り続けたいなと思います。よろしくお願いします。


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