本作は、寺地はるなの同名小説が原作。脚本を手がけるのは、『浅田家!』で日本アカデミー賞脚本賞を受賞した菅野友恵。監督は、『愛に乱暴』で国内外の映画祭を沸かせた森ガキ侑大が務めた。
弟の死をきっかけに現実と向き合えなくなった母を中心に、家族それぞれが“不都合な真実”から目をそらし、嘘を重ねながらも共に暮らし続ける羽猫家の約30年の物語。機能不全に陥りながらも、どこか愛おしい家族の姿を、森ガキ監督が繊細なまなざしで描き出す。
今回解禁されたのは、朝焼けの風景を背景に、山吹と頼が互いの気持ちを確かめ合う車中の告白シーン。山吹は子どものころから、たったひとりでバラバラの家族に向き合い成長してきた。一方で、頼の飼い犬・ジョンに会うために頼の家をよく訪れていた。
頼の引っ越しによって2人は疎遠になってしまうのだが、19歳の頃、バイト先で2人は偶然再会する。再会をしてからというもの、山吹と頼は一緒に過ごす時間が少しずつ増えていき、頼との時間は「穏やかな気持ちになる」もので、唯一無二の大切な存在として支えられてきた様子。
「ずっとドキドキする。気持ちが忙しかとよ、頼が好きやけん。付き合ってくれる?」と、誠実に想いを伝える山吹に対し、頼も「一生付き合ってあげる」と不器用ながらもまっすぐな言葉で応える。幼なじみから“大切な人”へと変わる瞬間を切り取った、印象的な一幕だ。
高杉と伊藤は、『賭ケグルイ』の実写シリーズ(2019年)や映画『オアシス』(24年)に続いて本作で3度目の共演。伊藤は高杉について「役によって雰囲気がガラッと変わる方だなという印象があります。でも、高杉さんは高杉さんだな」と語り、高杉も「最初にご一緒した頃より、たくさん話せるようになりました。お互い大人になりました(笑)」と、信頼関係が築かれた撮影現場を振り返っている。
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