「現場に行くだけで気持ちが高揚するような、すごく活気のある空気があります。(主演の)仲野太賀さん(豊臣秀長役)と池松壮亮さん(豊臣秀吉役)が、現場を明るく引っ張ってくださる存在なんです」
撮影は、大河ドラマならではの進め方だ。
「朝ドラの時のように毎日現場に行くわけではなくて、家族パートや女性パートをまとめて撮る時に行くんです。時には1ヶ月くらい空いてしまうこともあって。他の作品にはない難しさは感じています」
それでも不安はないという。
「家族役の皆さんが本当に温かくて、緊張をほぐしてくださるんです。朝ドラ(連続テレビ小説『らんまん』)でご一緒したスタッフさんやキャストさんも多くて、それもすごく心強いです。現場に行くのが楽しい理由の一つです」
物語が進むにつれ、登場人物や関係性は複雑になる。戦国時代特有の名前や血縁関係を整理するために、浜辺は自らノートを作った。
「自分でまとめノートをつくりました。台本を読んでいて、『どこの家臣が寝返ったんだっけ?』とか、途中で名前が変わる人もいて、『この人とこの人は同一人物?』と混乱することがあって(笑)。
浜辺が演じる寧々は、庶民の娘から“戦国のファーストレディ”へと歩んだ女性だ。本作ではどのように描かれるのか。
「監督と話し合いながら、『豊臣兄弟!』の寧々像を探ってきました。秀吉と年齢差があると言われていますが、そこはあまり気にせず、ツンデレと言いますか、少し気が強いけれど、どこかかわいらしさや愛きょうのある女性として描けたらいいなと思っています。秀吉と共に生き、夫婦として、そして女性として戦国時代を生き抜く中で、強くたくましくなっていく。そんな未来が見える人物だと思っています」
長期間にわたる作品との向き合い方についても、率直だ。
「一つの作品に長く向き合えるのは、とても幸せなことだと思っています。その中で発見もありますし、自分自身の課題を見つけて改善する時間も持つことができます。ここからまだ1年近く続くので、想像しきれていない部分もありますが、集中する力を切らさないようにしていきたいです。そして、自分としても寧々としても、少しでも『豊臣兄弟!』の支えになれたらと思っています」
戦国時代への興味も、演じる中で深まっている。
「学生時代、社会科や歴史の授業は好きでした。当時は有名な武将の名前を覚える程度でしたが、詳しく知ると本当に面白いと改めて感じています」
出身地・石川県に縁のある前田利家とお松の方への思いは特別だ。
「まさか、共演できるとは。金沢百万石まつりの百万石行列を思い出し、感慨深かったです」
寧々の故郷・滋賀県長浜市についても思いを巡らせている。1月24日には、滋賀と東京をつないで開催されるイベント「プレミアム豊臣トーク」に、日本橋会場のゲストとして登壇する予定。長浜会場にいる俳優・迫田孝也(『豊臣兄弟!』石川数正役)とのクロストークも予定されている。
「寧々さんがどんな幼少期を過ごして、どんな景色を見て、何を大切にしていたのか。それが性格や生き方につながっていると思うので、滋賀県や長浜市についても、もっと深く知りたいです。知れば知るほど、大河ドラマをより楽しめる気がするんです」
最後に視聴者へ、言葉を添えた。
「本当に個性豊かな武将ばかりで、『この人がこの武将を演じるのを見たかった』と思うようなキャスティングだと思っています。とにかく面白いので、楽しんでいただけたらうれしいです」

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