俳優の成宮寛貴東出昌大三浦涼介大鶴佐助首藤康之加藤雅也、演出の宮本亜門氏が7日、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで行われた舞台『サド侯爵夫人』初日前会見に登場した。

 1965年に発表された三島由紀夫氏の『サド侯爵夫人』は、18世紀フランスを舞台に、舞台上には登場しないサド侯爵をめぐり6人の女性たちの美徳、悪徳、肉欲、信仰といった人類普遍の観念が激しく対立し、人間の本質をあぶり出す物語。


 あす8日から2月1日まで紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAでの東京公演を皮切りに、大阪・愛知・福岡にて、性別の垣根を超え、女性の役をオール男性キャストにて上演する。

 悪徳の限りを尽くしたサド侯爵を待ち続ける、貞淑な妻・ルネ/サド侯爵夫人役に成宮、サン・フォン伯爵夫人役に東出、ルネの妹・アンヌ役に三浦、ルネの友人・シミアーヌ男爵夫人役に大鶴、女中・シャルロット役に首藤、そしてルネの母・モントルイユ役を加藤という個性と実力を兼ね備えた男性キャストが集結した。

 ゲネプロ後の会見には、舞台衣装とメイクで妖艶な装いで登場したキャスト陣。宮本氏が「これほど難しい作品はありません」と断言した本作だが、主演を務める成宮は、「先ほどゲネプロを何とか終えて、明日から劇場でお芝居ができることを本当に楽しみにしています」と笑顔。「サド侯爵夫人としてしゃべっているんだけど、三島さんがこういう思いを伝えたかったんだなということが、セリフに込められているので、ちょっとでも甘えて自分のやりやすいようになってしまうと、立体的にならない。本番始まってからもリズムをつくらず、生々しく劇場で演じられたらいいなと思っています」と決意をにじませた。

 また、東出は「三島さんが書いたこの作品は、6人の登場人物のセリフの応酬だけで構成している。役者にとっては非常に腕が試されるし、これが作品として大成すれば、本当に演劇史の金字塔に並ぶことができ得る作品になると思います。役者同士で高め合って、満員のお客さんの前で『これが現代演劇の最高峰か』と思っていただけるような、実のあるお芝居をしたいなと思います」と覚悟を語った。

 そして大ベテランの加藤も「本当に難しい…『この仕事を受けてしまった』という思いの中、毎日戦っております。これからも戦っていかなければならない日々が続きますが、お客様に喜んでいただけるように全力でやっていきたいと思います」と意気込んでいた。
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