本作は、1955年7月17日、アメリカ・カリフォルニア州アナハイムに誕生した世界初のディズニーランドをめぐり、ウォルト・ディズニーの構想が現実になるまでの“開園前1年間”に焦点を当てたドキュメンタリー。実現不可能とも言われた夢を形にするため、数百人もの職人やエンジニアたちが注いだ情熱と創造性を、新たに発掘された映像と音声で描き出す。
発掘されたのは、ウォルト・ディズニー・アーカイブスに眠っていた16ミリフィルムや音声記録。映像には、設計図を前に議論を重ねるエンジニアの姿や、炎天下の建設現場で汗を流す職人たちの様子など、これまで知られることのなかった“舞台裏”が克明に記録されていた。土を掘り起こし、アトラクションを設計し、パークの細部にまで命を吹き込んでいく過程は、まさに「創造の最前線」と呼ぶにふさわしい。
本作を手がけたのは、アカデミー賞およびエミー賞ノミネート歴を持つ映像作家、レスリー・アイワークス。彼女は、ミッキーマウスの共同制作者として知られるアブ・アイワークスの孫であり、ディズニーのカメラ技術革新を支えたドン・アイワークスの娘という、ディズニーの“技術と創造”のレガシーを受け継ぐ存在だ。
これまでにも、『ピクサー・ストーリー~スタジオの軌跡』(2007年)、『イマジニアリング~夢を形にする人々』(19年)など、ディズニーの裏側にある「創造と挑戦の物語」をドキュメンタリーで丁寧に描いてきた。
レスリー・アイワークスは、アーカイブに眠っていた100時間以上におよぶ未公開の映像・音声素材をもとに、かつてない角度から“建設中のディズニーランド”の舞台裏に迫り、1955年当時の空気をありのままに映し出す。
開園から70年以上を経た今、ディズニーランドは世界のテーマパーク産業の礎として、なお進化を続けている。その原点にあったのは、最先端技術ではなく、職人たちの手仕事と「不可能を可能にする」という精神だった。本作は、その理念がどのように具現化されたのかを証明する、ディズニーファン必見のドキュメンタリーとなっている。
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