本作は、妻殺しの罪を着せられたパティシエが、自らの潔白を証明するため、愛する家族と過去を捨て、全くの別人として生き直す姿を描くエクストリームファミリーサスペンス。日曜劇場としても異色の設定が話題を集めている。
物語の序盤で描かれる早瀬陸は、家族を深く愛する善良な市民。しかし、ある出来事をきっかけに強い決意を固め、やがて鈴木演じる悪徳刑事・儀堂歩へと“リブート”していく。そのビフォー・アフターを、松山と鈴木という2人の俳優が分担して演じる構造だ。
役作りへの徹底した姿勢で知られる2人だが、本格的な共演は本作が初となる。撮影前から綿密な打ち合わせを重ね、互いの癖や呼吸、役へのアプローチを共有。撮影現場では鈴木が松山の細かな所作を観察し、同一人物としての連続性を体に落とし込んでいったという。
時には同じシーンを互いに演じ合い、違和感が生まれない表現を探る試みも行われた。松山が体現した“家族への無償の愛を持つ男”の感情は、鈴木へと受け継がれ、リブート後の人物像に深みを与えている。松山の出演解禁によって、「本物の儀堂」「儀堂になりきっている早瀬」「儀堂の顔を持つ素の早瀬」といった多層的な人物像がより鮮明になった。
■コメント
<プロデュース・東仲恵吾>
本作の第1話、物語の幕開けという大役を担う早瀬陸を、松山ケンイチさんが魂を込めて演じてくださいました。
この物語が描くのは、家族や子供へ捧げる「無償の愛」が手繰り寄せる、震えるような奇跡の軌跡です。
「姿かたちが変わっても、命を懸けて家族を救いたい」。その切実なまでに愛おしい想いは、本作の最も重要な骨格です。一つひとつの感情に、どこまでも実直に向き合う松山さんであれば、その心の機微を指先のディテールに至るまで宿してくださると信じ、オファーさせていただきました。
忘れられないのは、お二人の初顔合わせの瞬間です。手の大きさがピタリと重なったあの奇跡は、これから始まる「なりかわり」を予感させる運命的な光景でした。
撮影が進むにつれ、松山さんの中に鈴木さんが、鈴木さんの中に松山さんが溶け込んでいく。
お二人が「早瀬」という一人の人生を文字通り分かち合い、魂を共鳴させていく姿には、スタッフ一同、言葉を失うほどの衝撃を受けました。
まだこの物語に触れていない方も、すでに一度ご覧になった方も。 お二人が心血を注ぎ、響き合わせて紡ぎ出した「愛の物語」を、ぜひその目で見届けてください。

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