是枝監督はこれまで、『そして父になる』(13年)でカンヌ国際映画祭審査員賞、『万引き家族』でパルムドール(最高賞)を受賞。『ベイビー・ブローカー』(22年)ではエキュメニカル審査員賞を受賞し、主演のソン・ガンホが韓国人俳優として初の最優秀男優賞に輝いた。前作『怪物』(2023)では脚本・坂元裕二とのタッグで脚本賞を受賞するなど、国際的な評価を集め続けている。
本作の舞台は“少し先の未来”。息子を亡くした夫婦が、亡き子と同じ姿をしたヒューマノイドを迎え入れたことで、止まっていた家族の時間が再び動き出す――という物語だ。綾瀬は建築家・甲本音々(こうもと・おとね)、大悟は工務店の二代目社長・甲本健介(こうもと・けんすけ)を演じる。2人の息子・翔(かける)と、その姿をしたヒューマノイド役には、200人以上のオーディションから抜てきされたくわ木里夢(くわき・りむ)が起用された。
解禁されたポスター第1弾では、深い森の中で木に頬を寄せる少年の姿が印象的に描かれる。ヒューマノイドの無機質な手と、生命力あふれる自然との対比が、是枝監督が挑む新たなテーマを象徴するビジュアルとなっている。
特報映像は、箱を思わせる甲本家の俯瞰ショットから始まる。「ただいま」と帰宅するヒューマノイドの翔に、母・音々の「おかえり」、父・健介の少し硬い「いらっしゃい」が重なる。かつての親子のやり取りをなぞるような家族の姿が描かれる。さらに、各々が真剣な表情でなにかを創作している様子が続き、音々が手がけた家の模型の中に置かれた3人家族の像などが映し出される。「星の王子さま」の一節から着想を得たというタイトルを受けてのラストカット、前方を見上げる一家3人が見つめる先にあるものとは。劇伴の深く優しい旋律により、不思議な余韻ある映像に仕上がっている。
海外展開もすでに決定しており、アジア、北米、ヨーロッパなど世界各国での配給が予定されている。北米配給は『パラサイト 半地下の家族』などを手がけたNEONが担当し、是枝作品としては『ベイビー・ブローカー』以来のタッグとなる。
現在、本作はポストプロダクション中。世界的評価を受けてきた是枝監督が描く新たな“家族のかたち”に、国内外から大きな注目が集まりそうだ。
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