小学館は28日、漫画アプリ『マンガワン』の連載作品『常人仮面』(原作:一路一、イラスト:鶴吉繪理)原作者の起用問題について声明文を出し、自社で連載をしている無関係の漫画家たちにも謝罪した。

 同騒動は、きのう27日に『マンガワン』編集部が『常人仮面』について、漫画の配信を停止、コミックスの出荷を停止したことを発表したもの。
サイトでは「『常人仮面』配信停止に関するご説明とお詫び」の声明文で「『常人仮面』につきまして、原作者の起用判断および確認体制に問題があったため、配信を停止し、単行本の出荷を停止いたしました。原作者の一路一氏は、『堕天作戦』の作者である山本章一氏と同一人物です」と報告。

 漫画の配信停止、コミックスの出荷停止になった経緯は「2020年に、山本氏が逮捕・略式起訴され罰金刑を受けたことを踏まえ、『堕天作戦』の連載を中止いたしました。しかしながら、2022年に、マンガワン編集部は、一路一名義の原作で新連載『常人仮面』を開始いたしました。本来であれば原作者として起用すべきではありませんでした。何よりも被害に遭われた方に対し、心よりお詫び申し上げます。編集部として責任を重く受け止めております」と説明し、「本件により、読者の皆様、『常人仮面』作画の鶴吉繪理先生や寄稿いただいている作家の皆様、ならびに関係者の皆様に、多大なご心配とご迷惑をおかけしておりますことについて、深くお詫び申し上げます。マンガワン編集部」と謝罪していた。

 一連の騒動を受け、小学館は公式サイトで「マンガワン編集部では、『堕天作戦』の作者である山本章一氏が児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の罪で逮捕・略式起訴され罰金刑を受けて連載を中止しました。にもかかわらず、別のペンネーム「一路一」に変更して、新連載『常人仮面』の原作者として起用しておりました。本来は起用すべきではありませんでした」と説明。

 「性加害、性搾取、あらゆる人権侵害は決して許されるものではありません。
今回、『常人仮面』につきまして、原作者の起用判断および確認体制に重大な瑕疵があったため、配信を停止し、単行本の出荷を停止いたしました。会社として管理監督責任を問われる重大な事案であり、人権・コンプライアンス意識の欠如があったと認識しております」と伝えた。

 今後は「二度とこうしたことを繰り返さないために、弁護士を加えた調査委員会を立ち上げ、連載開始の経緯、編集者の和解協議を含む関わり方など、事実関係及び原因を迅速に解明して参ります。その後、調査内容の報告、厳正な処分、再発防止策の策定・履行をいたします」とし、「この度の件に関しましては、何よりもまず、被害に遭われた方を慮るべきでした。その心情に寄り添わなかったことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

 なお、この騒動を受け、『マンガワン』で連載をしている作家、小学館で漫画連載をしている作家たちは、『マンガワン』での連載停止・更新停止を強く求めている。小学館は声明文の最後に「また、『常人仮面』作画の鶴吉繪理先生、弊社各媒体でご執筆いただいている作家の皆様、ならびに関係各所の皆様には、これまでの信頼を裏切り、大変なご心配とご迷惑をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。そして、これまで小学館の作品をご愛読いただいた皆様にあらためてお詫び申し上げます」とつづった。
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