■本当に全然ラップしてなかったし、カラオケに行くくらいだったので(SU)
――映画の中で、再集結に関してILMARIさんは「いつかできると思っていた」、SUさんは「できると思っていなかった」と語っており、対照的なコメントが印象的でした。改めて再集結が決まったときの気持ちを聞かせてください。
ILMARI 自分はそれぞれに個別で会ったり、何人かで会ったりもしていたので、「ようやくまた5人でできるな」っていう気持ちでした。最初のライブが『JAPAN JAM 2025』(2025年5月5日)だったんですけど、ステージ袖に立ったときに「やっとここまで来れたな」っていう気持ちになったのを覚えていますね。
――メンバーのみなさんに会ってきた時間の積み重ねがあったからこそ、「いける」という感触があったわけですね?
ILMARI そうですね。そのときは3人でRIP SLYMEの活動もやっていたので、3人はもちろん、PESくんと会ったり、SUさんと個別に会って話をしていて。みんな心の中では「終わるならちゃんと集まって終わりたい」っていう気持ちはあったと思うんです。だからなんとなく「できるんじゃないか」と思っていました。
SU 僕は喜びが湧き上がってきましたけど、やっぱり緊張もありました。何よりILMARIくんには「ありがとう」っていう気持ちでしたね。個別にみんなに会って進めてくれて、本当に大変だったと思うので。
――映画の中では5人が初めて音を合わせた瞬間は描かれていませんでしたが、そのときのことは覚えていますか?
SU 一番最初はm-floのレコーディングだったよね。
ILMARI m-flo loves RIP SLYMEの「ARIGATTO」で。もともとSUさんとPESくんが戻る前から作り始めていた曲だったんです。
SU 僕ら5人のほかにm-floのVERBALとTaku(Takahashi)ちゃんもいて。自分はできるかどうかわからないっていうくらいに緊張していて、ひたすら練習しました。でも、ほかのグループのメンバーがいるっていう状況はおもしろかったし、それが逆に良かった気もしますね。和やかな空気だったし、仮に5人だけだったら緊張の度合いはまた違ったかなと思います。
ILMARI VERBALもTakuちゃんも昔からの友達なので、一緒にいることでより和んだ感じはありましたね。個人的には『JAPAN JAM 2025』に向けてのリハーサルでスタジオに入ったときに、PESくんとSUさんが戻ってきた感じがすごく懐かしくて。「この感じ久しぶり」っていう。SUさんの“読めない”動きも含めて、これが5人のRIP SLYMEだなって思いました。
SU リハーサルが一番緊張しましたね。
■再集結の言い出しっぺなので、責任はずっと感じています(ILMARI)
――再集結後は、グループ内での立ち位置をどのように意識していましたか?
SU 自然発生する立ち位置みたいなものが昔からそれぞれにあって、その中での自分の役割は、“はけ口”っていうかキャッチャーというか。20年やってきた中でも、なんとなくそういう立ち位置はあったので、それがそのまま継続している感覚はありましたね。再集結してからも、FUMIYAはそういう感じで接してきてました。ただ、みんなこの数年の間に責任感も強くなって、大人になっているので、それぞれで処理できることは個別に処理している感じもありましたね。
ILMARI SUさんは最年長なんですけど、合気道みたいにいろんなことを流すのが上手で、いてくれると和む存在ですね。癒し系というか。あと、グループの中で違う角度からラップをしてくれる人がいるっていうのは大きいです。
――ILMARIさんはどんな役割を意識していましたか?
ILMARI 僕は再集結の言い出しっぺなので、最後までやりきらないといけないっていう責任はずっと感じていて。手伝ってくれている人もたくさんいるので、3月22日のラストライブまでやりきることが今の目標ですね。
――1年間という期間限定での再集結ですが、1年間だから頑張れたっていうところも?
ILMARI それぞれほかの仕事もしていたり、みんなアラフィフですし、それぞれの環境も含めてバラバラじゃないですか。20代の頃とは全然違うので。
■『Back to Back』は仲間が集まった最高のイベントでした(ILMARI)
■KREVAとかオーラすごいし…(SU)
――KICK THE CAN CREW、Creepy Nuts、Dragon Ashとの3Days対バンイベント『Back to Back』も大きな話題になりましたね。
ILMARI めちゃくちゃエモかったです。KICK THE CAN CREWは10代の頃から同じ現場にいた仲間で、クラブではずっと一緒にやっていたんですけど、対バンする機会はほとんどなくて。本当に快く受けてくれてありがたかったですし、ライブも往年のヒットチューン満載で、世代の人たちはすごく楽しかったと思います。あと、僕らより若い世代で、ドームをやるようなCreepy Nutsも、こちらから声をかけたらすぐ「やります」って言ってくれて、それもすごくうれしかったです。
Dragon Ashは僕らのデビューのきっかけになったイベントをやってくれていたバンドでもありますし、長い付き合いでもあるので、「最後はDragon Ashとやろう」と決めてました。もともとDragon Ashのほうから「対バンをやろう」って声をかけてくれたのがきっかけでもあったので、最後にまた一緒にできたのは本当に良かったです。スケボーキングも来てくれて、いろんな世代の仲間が集まった最高のイベントでしたね。
SU 自分は本当に久々に会う人ばっかりで、当時どんな関係性だったか思い出せなかったりして。KREVAとかオーラすごいし。
ILMARI 「俺、知り合いだったっけな」みたいな(笑)。
SU ほんとそう(笑)。でもすごく刺激になりました。特にDragon Ashのステージングやセットリストの作り方、ホスピタリティも含めて本当に素晴らしかったですね。RIP SLYMEも初期はDragon Ashのライブを参考にしていたので、昔のことも思い出したりもしました。
――共演者からの印象に残った言葉は?
SU ケンジ(Kj/Dragon Ash)はずっと言ってきましたよ。「お前ら!こっちはずっとやってんだからな!」って(笑)。「久々に集まってるのに、なんでそんな元気ねえんだ!」って。
ILMARI 異常に声デカいもんね。
SU ほんとそうなの。
ILMARI 会場入りしたときに「声ちっさ!コンビニじゃねえんだよ!」って言われたりして(笑)。
■独特の5人組だなというのははっきりわかりました(SU)
■ラストライブもそんな5人の姿を楽しみにしてほしい(ILMARI)
――『Back to Back』も含めて5人で1年間活動をしてきて、改めて感じたRIP SLYMEの魅力は?
SU この流れで言うと、対バンを通して自分たちは独特の5人組だなというのははっきりわかりました。
――声をデカくしなくても通じ合えるような。
SU そうです(笑)。
ILMARI 映画を観てもらうとわかると思うんですけど、本当にキャラクターがバラバラなんですよ。それでも一緒にやっているっていうのが面白いですよね。再集結して改めて感じました。ラストライブもそんな5人の姿を楽しみにしてほしいですね。
――ラストライブ後にやりたいことってありますか?
ILMARI うーん、めちゃくちゃ喪失感が出そう。「ワーナーからも連絡来ない…、メンバーもどこ行ってるかわかんない…」みたいな(笑)。
SU 定年後のおじさんだよね(笑)。
ILMARI 燃え尽き症候群的だ。
SU 横断歩道で旗振ったりしようか。
ILMARI それいいね。街の役に立ちたいですね(笑)。


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