NHKと制作会社シネリック・クリエイティブによる国際共同制作ドキュメンタリー『小学校~それは小さな社会~』が、米国テレビ芸術科学アカデミー主催の「第47回ニュース&ドキュメンタリー・エミー賞」最優秀政治ドキュメンタリー部門にノミネートされた。受賞の行方は、5月27日に行われる授賞式で発表される。


 同賞は、アメリカで放送された優れたニュースやドキュメンタリー番組に贈られる権威ある賞の一つ。通常、日本作品が対象となる「国際エミー賞」とは異なり、今回はアメリカで放送された作品として選出された。

 本作は、東京の公立小学校を舞台にした99分の長編ドキュメンタリー。コロナ禍で学校行事の是非を議論する教師たちや、社会生活の基礎を学ぶ1年生、中学校進学を控えた6年生などに密着し、日常の中にある学びと成長、そして教育の最前線で苦悩・葛藤する大人たちの姿を描いている。

 監督は山崎エマ、撮影はNHKの加倉井和希が担当。制作チームは2021年春から約1年にわたり150日以上の取材を行い、約700時間に及ぶ映像を記録。子どもたちにカメラを意識させない自然な手法で、日本の学校生活のリアルを捉えた。

 この「小学校プロジェクト」は2021年にスタートし、「ノーナレ・スペシャル」や、「第97回アカデミー賞」短編ドキュメンタリー部門にノミネートされた『Instruments of a Beating Heart(心はずむ 楽器たち)』なども生み出している。

 シネリック・クリエイティブは、東京とニューヨークに拠点を置く、新作の企画・プロデュース・ポストプロダクションを行う制作会社。主に日本と海外の国際共同制作を手がけ、野心的なインディペンデント映画に定評がある。代表作としては、『CUT』、『Ryuichi Sakamoto: CODA』、『アイヌモシリ』、山崎エマ監督の『甲子園:フィールド・オブ・ドリームス』など。携わった多くの作品が世界を代表する映画祭でプレミアされ、賞を受賞している。
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