NHKの夜ドラ『ラジオスター』(総合 月~木 後10:45~11:00)が放送中。小野さくら役を演じる常盤貴子のオフィシャルコメントが届いた。


 同作は、地震で被害を受けた石川・能登を舞台に、大阪からボランティアでやって来た主人公・柊カナデ(福地桃子)が臨時災害放送局(災害FM)のラジオでパーソナリティーとして奮闘する姿を描く。名もなき市民がスターになっていく、ノンストップエンターテインメントドラマ。全32回/8週。

■小野さくら(常盤貴子)役柄
おしゃべり好きな、みんなのお姉さん的存在。夫は料理人。地元を深く愛し、夫婦で夢だったペンションを建設していたが、地震により今も中断している。町に絆を取り戻したいと開局に参加した。

■常盤貴子 オフィシャルコメント全文
――『ラジオスター』に出演が決まったときのお気持ちと、台本を読んだ感想を教えてください。

能登を舞台にした連続テレビ小説『まれ』(2015年)に出演させていただいてから、ずっと能登の皆さんとのご縁が続いています。『ラジオスター』は企画・演出の一木正恵チーフ・ディレクター(『まれ』の演出も担当)が、何度も企画書を出し続けてようやく実現したそうです。今、この時期に能登を舞台としたドラマを制作することがどれだけ大変なことかが分かるので、オファーをいただいたとき、思いを形にしてくださったことへの感謝とリスペクトでありがたくお受けしました。

台本を読んで、「今の能登」がとてもよく表されたお話だと思いました。
登場人物のみんなが明るく話しているけれど、それぞれが目の前の問題や、心に傷を抱えている。それでも、前を向いて生きようとする姿が描かれています。能登の方々は本当によく笑ってくれている。そのたくましさが見どころでもあるかもしれない。台本を読んで、私も大いに泣き笑いしました

――常盤さんが演じる小野さくらはどんな人物ですか?

「能登のおしゃべりお姉さん」という、自分で考えたキャッチフレーズでおなじみのさくらは、もともとの気質として陽気で、人と話すことが好きな女性なんだと思います。そのうえで、積極的に明るくふるまっているところがあるんじゃないかな。地震で大変な思いを経ての今だからこそ、努めて朗らかでいたいと考えていると感じました。さくらが、地震で何もなくなった空き地に花を植えていくシーンが第2回で出てきますが、「人の心にも花を植えていくような生き方がしたい」と思っているのではないかと想像します。

――第7回では、ラジオブースで繰り広げられた「小野家の家族会議」が放送を通じて鈴野の町中に流れる一幕がありました。シーンを振り返っていかがでしょうか?

さくらと政博(風間俊介)は、お互いを思いやっているからこそ、核心に迫る話ができずにいたのでしょうね。やっぱり、第三者に聞いてもらうことで話せることってあると思うので、ラジオという装置がさくらにとってはありがたかったんだと思います。家族のこと、仕事のこと、子どもの教育のこと。
災害を経て、同じような悩みを抱えるご家庭がたくさんあると思います。小野家の葛藤がとてもリアルだなと感じました。

まな役の大野愛実さんは初めてのドラマ出演ですごく緊張もしていたけれど、現場でのふるまい方や芝居のことなど周りの人たちにたくさん聞いて、スポンジのようにすべてのことを吸収しようとしていました。現場でみんなからすごく愛されていましたよね。「逸材」と言われる所以(ゆえん)がここにあるんだなと(笑)!愛実ちゃんが娘で良かった!一緒にいられて楽しかったです。

――第2週以降のドラマの見どころと、視聴者へのメッセージをお願いします。

「今の能登」を描いたドラマということで、「きっと地震のことが出てくるんだろうな」「見るのちょっとしんどいな」と思われてしまうかもしれませんが、とても明るいドラマです。登場人物がみんな「今ここに集まれることの喜び」を感じていて、そんなところも「今の能登」の一部なんだなと思って見ていただけるとうれしいです。

「能登はやさしや土までも」という言葉がありますが、能登の皆さんは、とにかく優しい。発災後、『まれ』で出会った方々と一緒にボランティアで現地に入らせていただいたとき、迎え入れてくださった地元の皆さんの、ぱっと花が咲いたような笑顔が本当に印象的でした。『まれ』を大切に思ってくださっていて、思い出をつないでくださっていたんだなと感じて、『ラジオスター』が『まれ』と同じように地元の方々に愛される存在になればいいなと思っています。

ドラマを見て「能登ってすてきな場所だな」と思っていただけたら、ぜひ行ってみてください。
カナデ(福地桃子)と同じで、特別に何かをしようとしなくても、「その一歩」を踏み出して来てくれたことだけで、地元の皆さんにとってはうれしいと思います。
編集部おすすめ