演歌歌手・坂本冬美が、デビュー40周年記念ベストアルバム『坂本冬美40thベスト ~轍(わだち)~』を6月10日にリリースすることが発表された。発売日は、坂本の才能を見出し、スターへと育て上げた昭和歌謡を代表する作曲家の一人であり、恩師でもある猪俣公章さんの命日にあたる。


 タイトルに冠された“轍”は、1986年に和歌山から上京した一人の少女が、猪俣さんに導かれ、念願の歌手デビューを果たし、ひたすらに演歌の道を突き進んできた40年を示すもの。その道の途中で、忌野清志郎中村あゆみらとの縁があり、「また君に恋してる」と巡り合う。さらに、桑田佳祐との出会いを通して、ポップスフィールドを歌うシンガーとしての感性も研ぎ澄まされていった。

 アルバムはDisc1が演歌Side、Disc2がPOPS Sideで構成された2枚組。演歌Sideには、デビューから瞬く間にトップアーティストへと駆け上がる原動力となった「あばれ太鼓」、門出を祝う代表曲「祝い酒」、そして演歌の表現を芸術の域まで高めた「夜桜お七」から、一途な想いが心に深く染みる今の時代の男性像を歌った「俺でいいのか」までを収録。全16曲に、日本独自の様式美を大切に守り抜く「凛とした気高さ」が息づく。40年という歳月を経てさらに深みを増した歌声が、聴く者の胸を熱く焦がす内容となっている。

 POPS Sideでは、ジャンルの境界を軽やかに越えるボーカリストとしての新境地を展開。カバー曲の概念を塗り替えた「また君に恋してる」、桑田との化学反応で新機軸を打ち出した「ブッダのように私は死んだ」のほか、「螢の提灯」「片想いでいい」など、ポップステイストでジャンルの壁を越えてきた“アーティスト・坂本冬美”の変遷を辿る全16曲を収録。Disc1とは異なり、物語の主人公に寄り添うような多彩な色彩を放つ歌声が印象的だ。演歌で鍛えた表現が、現代の響きに溶け込んでいく。

 演歌という伝統を守りながら新たな音楽表現に挑み続けてきた、坂本の軌跡といえる全32曲のラインナップとなる。


■坂本冬美 コメント
先生、「あばれ太鼓」でデビューして早いもので40周年を迎えることが出来ました。
先生が旅立たれて33年。
「歌詞を大切に歌いなさい」という先生の教えを胸に、これまで様々な楽曲を歌って参りました。
先生から頂いた楽曲が坂本冬美の大きな幹となり、これからも沢山の枝葉を伸ばしながら、皆さまの心に届く歌を歌って参ります。
先生、歌手・坂本冬美を見出し育てて頂きまして、改めて心より感謝申し上げます。
どうか、これからも見守っていて下さいね。

■『坂本冬美40thベスト ~轍(わだち)~』収録曲
【Disc1:演歌 Side】
01. あばれ太鼓
02. 祝い酒
03. 能登はいらんかいね
04. 火の国の女
05. 夜桜お七
06. 大志(こころざし)
07. 風に立つ
08. 凛として
09. ふたりの大漁節
10. 羅生門
11. 桜の如く
12. 男の火祭り
13. 北の海峡
14. 俺でいいのか
15. 酔中花
16. 浪花魂

【Disc2:POPS Side】
01. 螢の提灯
02. 日々是好日
03. うりずんの頃
04. Oh, My Love~ラジオから愛のうた~
05. 秋まつり、お月さま
06. アジアの海賊
07. また君に恋してる
08. ずっとあなたが好きでした
09. おかえりがおまもり
10. 星に祈りを
11. 人時(ひととき)
12. こころが
13. 花はただ咲く
14. 片想いでいい
15. ブッダのように私は死んだ
16. ほろ酔い満月
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