俳優のロバート・パティンソンが実在のジャーナリストを演じる、A24製作の映画『PRIMETIME(原題)』が、2027年にTOHOシネマズ日比谷ほかで日本公開されることが決定した。本作は、「第83回ベネチア国際映画祭」(9月2日~9月12日)のコンペティション部門に正式出品される。

 本作の舞台は、リアリティ番組が人気を集めていた2000年代初頭の米国。NBCの報道番組『Dateline NBC(デイトライン エヌビーシー)』内で放送され、全米を熱狂させた潜入取材シリーズ「To Catch a Predator(トゥ・キャッチ・ア・プレデター)」が人気番組へ成長する過程と、その裏側を描く実話に基づく物語だ。

 同シリーズでは、捜査協力者がインターネット上で未成年者になりすました“おとり”となり、未成年との接触を試みる大人を誘い出す手法を採用。隠しカメラでその姿を撮影し、司会者でジャーナリストのクリス・ハンセンが本人を直接追及する様子を放送した。

 番組が注目を集める一方、さらなるスクープと視聴率を求めるハンセンの行動は次第にエスカレート。やがて周囲から、取材手法やジャーナリズム、モラルのあり方を問う声が上がり始める。

 ハンセン役を演じるのは、本日21日公開の『ドラマなふたり』や『オデュッセイア』などへの出演が続くパティンソン。『ミッキー17』『君たちはどう生きるか』などでも、普段の自身とはまるで違う声を作り出してきたパティンソンが、実在する人物の独特な口調や振る舞いを再現する。

 共演に、メリット・ウェヴァー(『セヴェランス』)、スカイラー・ギソンド(『スーパーマン』)、フィービー・ブリジャーズ。プロデューサーに、『エディントンへようこそ』『ミッドサマー』のアリ・アスターが名を連ねる。ランス・オッペンハイムが本作で長編映画監督デビューを果たす。

 映画は9月25日に北米公開予定。人気番組を生み出したジャーナリストの執念と、その取材手法がはらむ危うさを通して、報道と娯楽、正義と倫理の境界を問いかける。

編集部おすすめ