先日Twitter上で「各国の人の喘ぎ(あえぎ)声がすごい」という話題が注目されていました。なかなか興味深いテーマ………。
日頃より当編集部では「無駄な事にまじめに取り組む」を掲げております。今回の件も無駄という点においては丁度良いテーマ。 そこで編集部ではその問題に真剣に向き合うべく、外国人が出演する大人向けビデオを実際に視聴して喘ぎ声を耳コピーするなどし地道に調査してみました。
まずはじめに、日本では「イク」と言うのに対してアメリカでは「カモ~ン」と言う違いが一般的には有名ですが、この違いって何なのかご存じすか?
「イク」が日本で使われるようになったのは江戸時代だそうで、オーガズムを得る感覚を昇天することに重ね合わせたことから使われるようになったようです。つまり、神仏の下に「イク」=逝くの意味を持っているのに対して、アメリカでの「カモン(come on)」は「come to heaven」の略で、天が降りてくる、と快楽が自らの体に訪れることを表現しています。日米だけでもこれだけの違いがあるということは、世界中の喘ぎ声はどうなっているのか?
■喘ぐこと=アジア圏→リラックス、欧米→緊張&興奮
まずアジア圏と欧米で大きな違いがありました。
アジアの女性たちが息を吐くことに重点を置いているのに対して、欧米の女性たちは息を吸うことに重点を置いて喘いでいました。
オーガズムにおいて、感じている状態はリラックスさせる副交感神経が優位に立ち、イク瞬間は緊張させたり興奮させたりする交感神経が優位に立ちます。人間がこの自律神経をコントロールできるのは呼吸によってのみで、呼吸は深く吐くことで副交感神経を、吸うことで交感神経を優位に立たせることができます。
となると、アジアの女性たちは喘ぐことでリラックスしているのに対して、欧米の女性たちは喘ぐことでより激しく自分を興奮状態にさせているということがわかります。しかも映像を見てみると、アメリカ人の女性は行為中に息を吸いながら喘いでいるとき、決してリラックスを促す腹式呼吸にはなっていませんでした。
■そんな喘ぎ声の種類は?
実際に見てみた映像と芸人のツジカオルコさんの『国別喘ぎ声の違い』シリーズの動画や実際に耳コピーした情報から世界中の喘ぎ声と特徴を以下にピックアップしてみました。
・日本 「イク、イッちゃう」などの言葉に加えて「だめぇ」などの相手を抑制仕様とする言葉が多様されているが、これは相手の興奮を煽るもので実際に相手が動きなどを中断すると面食ったりねだったりする場合が多い。
・中国 ほどんど声を出さない。申し訳程度に「アンッ」と音のような喘ぎがある。
・韓国 こちらもあまり声を出さない。「ンーアッンーンーンーアッ」の繰り返し。 イクときは「カンダァ」と言ったりイキそうなときは「ミチゲッソー」と言う。また、どうしてか疑問系の「やった?」を意味する「サッソ」を使う場合も。
・タイ 歌うように高音で喘ぐ。「ンアッンアッンアッ、ンエッンエッ、オーエッ、シァウ」など。
・インドネシア イキたいという願望を含む「アク マウ プルギ」と言う。
・インド 性の経典・カーマスートラの国。「ムジャ バーフット アーラハ」など気も良さを幸せだと表現して喘ぐ。
・イラン 「来る」を意味する「ミヤ」を使う。
・レバノン 「来る」を意味する「ジウトウ」を使う。
・ロシア セックスの回数が多い。低音で空気をスィースィーたくさん出しながら喘ぐ。「スィースィースィーウーシカジャーイ」など。「ヤーカンチャーユ」という「終わっちゃいます」の意味の言葉を繰り返す人も。
・アメリカ 「オーイエス」「ファック」「プッシー」「キルミー」「カモン」などが多めで声も大きい。 スィーと合間に息を吸う。 オーガズムが近づくと単語と単語の間が短くなり高速になる。
・ジャマイカ 「スゥースゥースゥーファックミーファックミーファックミー」などアメリカに似ている。
・ペルー おとなしめ。
・ブラジル 体全体で表現。「アーアースィーブライッディギンッブライッディギンッ!」のように激しく。楽しんでいる、というのを喘ぎで表現し、イクときは「行っている」という意味の現在進行形で「エストオ インドオ」と表現。
・チリ 尽きるを意味する「メ アカボ」を使う人も。
・フランス 低音で「ンーンーンーンンートレビアーン」「ジュジュウィ」など。
・イタリア 性にオープンな国で英語の「come」に近い意味を持つ「ヴェニーレ」「ヴェンゴ」を使う。
・オランダ 英語の「come」と同じ「イク コム」を使いイキそうな場合は「イク コムクラー」。
・スウェーデン フリーセックスの国ですが性に対しての自己責任感を幼少期から強く持たせるそうで、性には厳しいんだそうです。「ヤーコンメル」がイクの意味。
・スペイン 「ケ メ コロ」と区切るのがイクの意味。イキそうだと「メ ベンゴ」。
・ドイツ 単語をきちんと区切る。「ンーイッヒリッヒビレッヒ」。
・ブルガリア 山羊のように「ウルルルルル」と喘ぐ。
・ポルトガル 「着いた!」を意味する「ジャシェゲイ」を使う。
・ケニア 大地が揺れるような重低音で「ウーウーウーマイゲニサー」。
・アルジェリア 魔女のような顔を声で「イエェーアッハーン、イエエエエェ」。
・コンゴ リズムと大地の叫び。「アッハーン、アハーアハーハーハーアーン!」と昇っていく。
・ガーナ 「イキましょう」を意味する「イエンコ」を使う。
■喘ぎ声は「出ちゃうもの」なのかテンションを上げるために「出すもの」なのか
上述したように喘ぎ声は国よってこれだけの違いがあることがわかりますが、特に「イク」という国と「来る」と言う国のどちらか寄りに分類されるのが興味深いです。 また、国によっては願望や現在進行形の状況を表現したりする、というのも国民性の違いだと言えるのではないでしょうか。
ちなみに、色々調べていたら「イクとか言わない」という意見を多く見つけました。
一方で「出ちゃった」喘ぎ声は静かで漏れ出るようなものが多い反面、テンションを上げるために「出している」喘ぎ声は「イクイクイッちゃう!」のように激しいものが多いのではないでしょうか。 となると、「スィースィー」と息を吸いながら喘ぎ交感神経を優位に立たせていると考えられる欧米の女性たちは、気持ちよくなりたい」からあんなに激しく喘いでテンションを上げている、と考えたほうがしっくりくるかもしれませんね。
▼参考 各国の人たちが出演する大人向け某ビデオ 呼吸法(URL) ツジカオルコさん 国別喘ぎ声の違い アメリカ編(URL)
※記事中の喘ぎ声は耳コピーして記載したものです。実際の発音記載とは異なる場合があります。ご了承ください。
(文:貴崎ダリア)