よく耳にする企業だけど、調べてみたら漫画の中だけに登場する架空の企業だった、ということってありませんか?
ファンに愛され続けて、本当にある企業よりも知名度がある架空の企業もあったりするんですよね。 というわけで、今回はそんな漫画に登場する架空の企業を色々調べてみたので、中でも目ぼしいものをピックアップしてご紹介したいと思います。
■漫画に登場する架空の企業一覧
――発明品(開発、販売)
ドラえもんのひみつ道具を売っているデパート。ちなみに最も有名な取り扱い商品『どこでもドア』のお値段は64万円。
▼カプセルコーポレーション『ドラゴンボール』シリーズ(鳥山明)
ブルマの父・ブリーフ博士が社長である世界有数の大企業。あらゆるものを小さなカプセルに収納できるホイポイカプセルが主力商品。エアカーやエアバイクなどの乗り物のシェアが40%。
▼大福堂製薬会社『20世紀少年』(浦沢直樹)
会長である細菌学者の山根は物語のそもそもの発端とも言える「血の大みそか」でばら撒かれたウィルスを開発した。
▼東亜重工『シドニアの騎士』など(二瓶勉)
高度な技術を持ち合わせており、二瓶勉作品に多く登場する。『シドニアの騎士』では人型兵器から日用雑貨まで様々な製品をつくっている巨大企業として描かれている。
――マスコミ
▼民明書房『魁!男塾』(宮下あきら)
大正15年に民明丸によってつくられた出版社で、度々作中に発刊している書籍から引用された文章が掲載される。代表する奇書は『世界の怪拳・奇拳』。
▼興都館『重版出来!』(松田奈緒子)
主人公・黒沢心が入社した出版社。少年誌で業界2位の売り上げを誇る「週刊バイブス」を発刊。
▼東西新聞社『美味しんぼ』(画 花咲アキラ、原作 雁屋哲)
主人公・山岡士郎が文化部で記者を務めている。東西新聞社創立百周年記念事業「究極のメニュー」で有名。
▼さくらTV『DEATH NOTE』(画 小畑健、原作 大場つぐみ)
総務省から厳重注意を受けていたにも関わらずキラ事件関連を誇張して放送した。NHNゴールデンニュースを放映。
――財閥・グループ
▼中川コンツェルン『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(秋本治)
年商5兆の明治から続く巨大財閥。現在は主人公の両津勘吉の同僚である中川圭一の祖父が当主を勤めている。不動産、都市開発、船舶、美容、物産、商事など幅広く手がけている。
▼朱沢コンツェルン『グラップラー刃牙』(板垣恵介)
主人公・範馬刃牙の母親である朱沢江珠が総帥を務める。元々は江珠の婚約者が御曹司だったが、ハネムーンで刃牙の父親である範馬勇次郎が命を奪い刃牙をもうけた。
▼妹之山財閥『CLAMP学園探偵団』『20面相にお願い!!』など(CLAMP)
日本国家の資産を遥かに凌ぐと言われている財閥。事業内容のひとつに財団法人CLAMP学園の運営がある。
▼道明寺グループ『花より男子』(神尾葉子)
主人公・牧野つくしの色恋相手である道明寺司が跡取りである、総資産数千億とも言われる大財閥。
▼在全グループ『賭博覇王伝 零』(福本伸行)
総統である在全無量の個人資産だけで3兆円以上所有している。主人公が巻き込まれるギャンブルと遊園地の融合施設「ドリームキングダム」を建設。
▼スピードワゴン財団『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(荒木比呂彦)
ロバート・E・O・スピードワゴンが設立した。医療などに力を入れている。本部はアメリカ合衆国テキサス州ダラスにあり支部は目黒にある。
――その他(商社、土地開発、ベンチャー、投資)
1895年設立の総合商社。フグ田マスオや穴子鮫光が営業課に勤務している。
野原ひろしが15年勤務しており営業2課係長を勤める東京霞ヶ関の商社。
▼芦屋商事『少年アシベ』(森下裕美)
主人公・芦屋アシベの父方の祖父が社長を務める。何かとグローバルである。
▼ブルーワールド『サンクチュアリ』(画 池上遼一、原作 史村翔)
会長は弱冠28歳の青木。
▼鷹村開発『はじめの一歩』(森川ジョージ)
主人公・幕之内一歩をボクシングに没頭させた人物であり、現WBC.WBA世界ミドル級統一チャンピオンである鷹村守の実家が運営するリゾート開発会社。
■世界有数の大企業や財閥が多い
やっぱり漫画を読むなら夢がなくっちゃ! という作者の思いが込められているのか世界有数の大企業や財閥が多く目立ちました。企業によってはかなり細かく詳細設定されているものもあり、漫画と言えどリアリティを追求するこだわりが垣間見えます。
インターネット上では架空企業の就職偏差値ランキングなんてものもあったりして、みなさんどこに就職したいか、なんて思いを馳せては楽しんじゃってるようですね。
ちなみに筆者は社長が群を抜いて面白く業務内容も楽しそうなので『少年アシベ』の芦屋商事に就職してみたいと思いましたよ。
お気に入りの漫画に登場した企業がどんな業務内容でどんな商品を売っているのか、一度調べてみたらおもしろいかもしれませんね。
※訂正「スピードワゴン財団」とすべき所初出「財閥」としておりました。訂正しお詫びいたします。
(文:大路実歩子)