Xに投稿された一枚のイラストが、見る人を思わず「本物のフィギュアでは?」と錯覚させています。
描かれているのは、人気RPG「ドラゴンクエスト」シリーズに登場するモンスター・はぐれメタル。色鉛筆で描かれたとは思えない、このリアリティ……圧巻です。
作品を手がけたのは、色鉛筆で写実的な作品を数多く発表しているイラストレーター・ここまるさん。
モチーフにはぐれメタルを選んだきっかけについては、「クレーンゲームで獲った景品が可愛すぎたので、色鉛筆で描きたくなった」とのこと。実は2021年に制作した作品で、今回改めて「#アナログはいいぞ」のハッシュタグと共に投稿したところ、大きな反響を呼びました。
写真には黒鉛筆を含む5本の色鉛筆が添えられていますが、実際には数本を追加で使用。完成までに約50時間を要したといいます。

中でも特にこだわったのは、立体感や透明感を自然に見せるグラデーションや光の表現。上部のはみ出した部分は、紙を継ぎ足したのではなく周囲を切り抜いて残した部分で、少し茶色を混ぜることで下の机が透けて見えるように工夫したとのことです。

今回の投稿には「上手すぎて、これは絵じゃないと脳が勝手に思い込んでしまう」「なんという透明感」といった驚きの声が殺到。この反響にはここまるさん自身も「これまで何度か投稿しましたが、初めてこんなに大きな反響をいただけてうれしいです」と驚きと喜びの気持ちをコメントしています。
光沢感と質感までリアルに表現され、ゲームファンとアートファンの両方を魅了した、はぐれメタルの色鉛筆画。まさしく、ここまるさんがこれまで積み上げた「けいけんち」があるからこそ成せる技でしょう。
#アナログはいいぞ pic.twitter.com/O2O1aKR9te
— ここまる (@Cocomaru_S) September 10, 2025
<記事化協力>
ここまるさん(@Cocomaru_S)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025091502.html