就職で、逆転満塁ホームランを打つ――
堀口英則さんは約10年前、石川県金沢市にある金沢星稜大学に就職課長として招かれた。
そこで目にしたのは、希望の大学を落ちて「仕方なく」入学してきた、やる気も学力も目標もない多くの学生たち。
その場で髪を切らせる身だしなみ指導、泣き出す学生もでる6泊7日の就活合宿、そして「臆せず、とにかく門を叩け」と大企業に大勢でチャレンジさせる「ピラニア戦略」……。
努力の甲斐あって金沢星稜大学は、偏差値は37のままで卒業生の90%が正社員になれる学校になった。定員割れしていた大学が志望者4倍の競争率まで上がったのである。
この時の様子は1冊の本になってメディアファクトリーから10月29日発売開始された。本のタイトルは「偏差値37なのに就職率9割の大学」(堀口英則著/882(税込)。 そこまでやるか、と笑いながら、現代の若者が置かれた厳しさがわかり、大人たちの若者への愛情にホロリとなる感動ノンフィクション。 書店でみかけたら是非手にとって見て欲しい。
参考:「偏差値37なのに就職率9割の大学」(堀口英則著/882(税込)