Google PixelスマホのCMでおなじみの「消しゴムマジック」は、写真に映り込んだ余計なものを簡単に削除できる便利機能。これまではGoogle Pixel以外の機種では有料サービスになっていましたが、24年5月から、ほかのスマホでも使えるようになったのをご存じでしょうか? そこで今回は、さっそく筆者所有のAndroidスマホで実際に消しゴムマジックを使ってみました!
ついにGoogle Pixel以外でも消しゴムマジックが無料で使えるようになった!
24年4月10日、GoogleはGoogle Pixel向けに提供していたGoogleフォトの「消しゴムマジック」機能などを、Google Pixel以外でも無料で使えるようにすると発表しました。
GoogleフォトのAI写真編集機能には「消しゴムマジック」以外に「空」「ぼかし」「HDR エフェクト」「コラージュエディター」なども含まれていますが、以前はGoogle Pixel以外のスマホでは、Googleのクラウドサービス「Google One」の有料契約をしていないと使えませんでした。
GoogleフォトのAI写真編集機能「消しゴムマジック」は、写真に映り込んだ余計なものを指で囲むだけで簡単に消せる便利機能です

消しゴムマジックをGoogle Pixel以外のスマホで使う場合、これまではGoogleのクラウドサービス「Google One」の、有料契約をしていないと使えませんでした
しかし、24年5月23日以降から順次、Androidスマホ、iPhone、ChromebookなどでGoogle Oneの有料サービスに加入しなくても、無料で利用可能となっています。
ただし、Googleフォトの消しゴムマジックなどのAI写真編集機能を使うには、ハードウェアとソフトウェアの最小要件をクリアしている必要があります。
■Google フォトAI写真編集機能のハードウェア&ソフトウェア最小要件
【Android】Android 8.0 以降 / 3GB RAM 以上を搭載
【iPhone】iOS 15 以降 / 3GB RAM 以上を搭載
【Chromebook】ChromeOS v118 以降を搭載する Chromebook Plus デバイス
そこで今回は、筆者所有のシャープ「AQUOS sence4 Lite」を使って、実際にGoogleフォトの消しゴムマジックを使ってみましたので、使用方法と注意点について紹介します。
●Google フォト(iPhone)は→こちら
●Google フォト(Android)は→こちら
実際にシャープ「AQUOS」で消しゴムマジックを使ってみる!
それでは、実際にシャープAQUOS sence4 Liteを使って、Googleフォトの消しゴムマジックを使ってみましょう。
その前に、まずはGoogleフォトを最新版にアップデートしておきます。「Google Play(Playストア)」でGoogleフォトを検索して「更新」とあれば、アップデートしよう。
Googleフォトアプリをアップデートする手順

Google Playで「Googelフォト」を検索し、「更新」とあればこれをタップします(左写真)。アップデートが完了したら「開く」を押しましょう(右写真)
Googleフォトのアップデートが終わったら、写真を開いて「ツール」にある「消しゴムマジック」を選択しましょう。
初回はツールのインストールが必要になりますが、あとは指でジャマな部分を囲むだけで、アッという間に消せますよ。
Googleフォトで消しゴムマジックを使う手順

まず、Googleフォトで写真を選びます(左写真)。写真を開いたら画面下の「編集」をタップ(右写真)

画面下のメニューを左にスクロールして「ツール」を探します(左写真)。ツールの上に表示された「消しゴムマジック」をタップしましょう(右写真)

初回はツールをインストールする必要があるので「インストール」をタップ(左写真)。少し待つと消しゴムマジックが使えるようになります(右写真)

「消去」と「カモフラージュ」が使えますが、今回は「消去」を選択(左写真)画面上で消したいものを指で囲みます(右写真)

すると、AIが自動的に判断して一瞬できれいに消してくれました。もし、消し残しがあればもう一度指でその部分を指定して「完了」をタップしましょう(左写真)。あとは「コピーを保存」を押せば完了です(右写真)

「保存済み」と表示されたらGoogleフォトで確認してみましょう(左写真)。

こちらが「消しゴムマジック」を使った加工前と加工後の写真です。バックにあったいちごがきれいに消されているのが分かりますね
GoogleフォトのAI写真編集機能は消しゴムマジックだけではありません。たとえば「ぼかし」を使うと「ポートレート」のように被写体以外のバックがボケて一眼レフで撮った写真のように加工できます。
「ぼかし」機能を使う手順

Googleフォトのツールで「ぼかし」を選択し、ボカさない部分を白い丸で指定します(左写真)。すると、AIが判断して自動的にバックをボカしてくれました(右写真)

こちらは「ぼかし」を使った加工前と加工後の写真です。まるで一眼レフで撮ったようにきれいに背景がボケているのが分かります。
現状では対応していないスマホもある!
実は筆者は、OPPO Reno10 5G Proも所有しているのですが、こちらは24年6月2日時点でも消しゴムマジックを無料では利用できませんでした。
もし、Googleフォトで消しゴムマジックで「Google Oneメンバーシックがあればこの機能やその他の機能をロック解除できます」と表示されている場合は、まだ無料では使えませんので、もうしばらく待ちましょう。
ただし、OPPOスマホ(ColorOS(Android OS)14にアップデート済み)の場合は、OPPO独自の写真アプリでは「リムーバー」という消しゴムマジックとほぼ同じ機能が使えるようになっていますので、とりあえずこちらを使えばいいでしょう。
※筆者が24年6月7日時点で確認したところ。OPPOでも消しゴムマジックは利用可能となっていました。
非対応の場合はどのように表示される?

非対応機種でも、実は消しゴムマジックの機能は使えます。ただし、加工済み写真を保存しようとするとGoogle Oneの有料サービスへと案内されてしまいます
OPPOの写真アプリでも消しゴムは使える!

OPPO独自の「写真」アプリを開き「編集」を選択すると(左写真)、「リムーバー」という機能が使えます(右写真)

消したいものを指で囲って指定すると(左写真)、「消しゴムマジック」よりはやや雑な仕上がりですが、一瞬で消すことができました(右写真)

「保存」をタップすると(左写真)、「ファイルを置換(上書き)」か「コピーを保存(オリジナル写真を残す)」が選択できます(右写真)
まとめ
いかがでしょうか? 今回はGoogle Pixelだけが利用できた「消しゴムマジック」が解放され、ほかのスマホでも無料で使えるようになったので、さっそくAndroidスマホで使えるか試してみました。
もし、対応する機種であればGoogleフォトアプリをアップデートしたあと、消しゴムマジックで写真に映り込んだ余計なものを簡単に削除できますので、ぜひ試してみてくださいね。
By OTONA LIFE