買い物時の決済や交通機関での利用、スケジュール管理、カメラなど多くの機能が備わっているスマートフォンですが、デジタルネイティブではないシニア層の利用実態はどのようになっているのでしょうか。
シニア層の93.8%がスマートフォンを所持している
「ご自分用のスマートフォンをお持ちですか?」という質問に、9割以上のシニア層が「はい」と回答しました(「株式会社フージャースホールディングス」調べ)
「シニア向け分譲マンション」の企画・販売を行う株式会社フージャースコーポレーションと、同事業の運営・管理・介護保険事業を行う株式会社フージャースケアデザインは、居住者の50代から80代の男女161名を対象に「スマートフォンの利用実態調査」を実施。さっそく詳細を見ていきましょう。
最初に、スマートフォンを所持しているかどうかを調査。「ご自分用のスマートフォンをお持ちですか?」との質問に、93.8%が「はい」、5.6%が「いいえ」と回答しました。今回の調査対象はシニア向け分譲マンションの居住者なので、家族への連絡手段として必要性を感じている人も多いのかもしれません。家族と同居している人とは条件が異なるかもしれませんが、いずれにしても9割を超える高い所持率であることがわかっています。

「ご自宅に固定電話(携帯電話でないもの)をお持ちですか?」との質問には、52.2%が「はい」、47.8%が「いいえ」と回答しています(「株式会社フージャースホールディングス」調べ)
一方、「ご自宅に固定電話(携帯電話でないもの)をお持ちですか?」という質問では、52.2%が「はい」、47.8%が「いいえ」と回答。約半数が固定電話を設置していないことがわかりました。実際に、シニア分譲マンションに引っ越す際、固定電話を利用せず携帯電話のみにする居住者も多いようです。
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「スマートフォンでよく利用する機能は何ですか?」という質問に対し、最も多かった回答は「通話」の78.9%でした(「株式会社フージャースホールディングス」調べ)
では、スマートフォンを所持しているシニア層はどの機能をよく利用しているのでしょうか。「スマートフォンでよく利用する機能は何ですか?」という質問に対して最も多かった回答は「通話」の78.9%で、次いで2位が「撮影(カメラ/ビデオ)」の61.5%、3位が「インターネット」の49.7%、4位が「アプリ(SNSを含む)」の42.9%、5位が「時計(アラーム/タイマー)」の38.5%という結果に。
また、健康への意識もあってか、6位には「歩数計」が入っており、「メモ」や「ファイル(保存)」といった事務的な機能はあまり使われていない様子でした。
「SNS」や「地図・乗換案内」をよく利用している
「よく使うアプリの種類は何ですか?」の質問で最も多かった回答は「SNS」の54.7%でした(「株式会社フージャースホールディングス」調べ)
さらに、よく利用している機能の4位にランクインした「アプリ」について、「よく使うアプリの種類は何ですか?」と質問したところ、最も多かった回答は「SNS」の54.7%でした。次いで2位が「地図・乗換案内」の50.3%、3位が「健康管理・歩数計」の38.5%、4位が「ポイントカード」の21.7%、5位が「スマホ払い」の16.1%となっています。
「地図・乗換案内」や「健康管理・歩数計」などの実用的なアプリが上位にあがっていることから、スマホを日常的に活用しながら生活している様子がうかがえます。
よく利用するSNSでは「LINE」が67.8%でトップに
「よく使うSNSを教えてください」と尋ねると、「LINE」と回答した人が最も多く、全体の67.8%でした(「株式会社フージャースホールディングス」調べ)
アプリの中で、シニア層に最も利用されていることがわかった「SNS」。そこで、「よく使うSNSを教えてください」と質問すると、「LINE」が67.8%で最多の割合を占めました。次いで、2位が「YouTube」の23.0%、3位が「Instagram」の3.7%、4位が「X(旧twitter)」の2.5%、5位が「TikTok」の1.2%という結果になりました。
「LINE」はシニア層の3人に2人が利用しており、コミュニケーション手段の主流として普及していることがわかります。また、2割以上が「YouTube」を利用していることから、シニア層も動画を利用する人が多くなってきている印象を受けます。
最も利用されているスマホ払いは「PayPay」
「よく使うスマホ払いは何ですか?」という質問では「PayPay」という回答が最も多く16.8AY%、2位は「楽天ペイ」と「au PAY」が並びました(「株式会社フージャースホールディングス」調べ)
また、よく利用する機能で5位にランクインした「スマホ払い」について、「よく使うスマホ払いは何ですか?」と尋ねると、最も多かったのは「PayPay」の16.8%でした。続く2位には「楽天ペイ」と「au PAY」が3.7%で並び、4位が「ID」の2.5%、5位が「LINE Pay」の0.6%で、「その他のスマホ払い」という回答も見られました。
シニア層にダントツで利用されている「PayPay」ですが、中には「PayPay払い」をするためにスマホを購入したというコメントも寄せられています。キャッシュレス化が進む中、自ら進んで利用しているシニア世代も多いようです。
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「一日にどのくらいスマホを見ていますか?」のと質問では、「0~30分」や「1時間程度」がそれぞれ約3割ほどで高い割合に(「株式会社フージャースホールディングス」調べ)
最後に、「一日にどのくらいスマホを見ていますか?」と質問。すると「ほとんど見ない」が7.5%、「0~30分」が28.6%、「1時間程度」が29.8%、「2時間程度」が15.5%という結果に。1時間程度までの利用で6割、2時間程度まで含めると8割を超えており、多くのシニアのスマホ利用時間は1日に2時間以下であることがわかりました。
一方で、「3時間程度」が9.9%、「5時間以上」が1.2%と、ヘビーユーザーとなっているシニア層も1割程度いるようです。どうやら、シニア世代にとってもスマホは生活に欠かすことのできないマストアイテムのようです。
出典元:【欲しかった暮らしラボ】
※サムネイル画像は(Image:「photoAC」より引用)
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