物価高を実感する日々、旅に出たくても為替が足かせ。手も足も出ない状態だけれど、ソニー損害保険(東京)の調査では、この夏のボーナスは過去最高水準を記録している。
調査は、2025年夏のボーナスシーズンに合わせて、全国の20~50代の持ち家家庭で「家計の中で毎月自由に使える金額が決まっている」という意味での“お小遣い制”の800人を対象に、5月27日~6月2日に実施した。
夏のボーナス水準は4年連続の増加で、東証プライム上場企業114社の平均が、今年は86万円を超えて過去最高水準になった。一方で調査対象者のおこづかいの平均は全体で2万8969円と、2024年と比較して増加は1234円にとどまっている。
おこづかいについて、2024年と比較して「変わらない」人は75.1%、「減った」人は12.4%。減った要因は「物価高による支出の増加」が最も多く、約3人に1人が「おこづ1かいが足りない」と感じていた。
ちなみにボーナスの使い道については「預金」「生活費の補てん」など堅実な用途が上位で、おこづかいを増やす取り組みは「ポイ活」が6割を超えた。
ファイナンシャルプランナーの櫻井かすみさんは、使えるお金を増やす方策として、まず固定費の見直しを挙げる。特に5大固定費の一つといわれる保険料の見直しだ。「保険はなんとなく入りっぱなしになってしまう方が多いのですが、補償内容を定期的に点検することで、自分の住まいに必要な補償を確保しつつ、余計な出費を減らすことができ、結果として家計の支出圧縮=おこづかいの創出につながることがあります」と櫻井さん。