アインシュタインが1915年に一般相対性理論を完成させてから、2015年は100周年。これを記念して、東京・神楽坂にある東京理科大学 近代科学資料館は9月25日(木)~12月10日(水)の期間、企画展「一般相対性理論100年―アインシュタインの業績と人となり―」を開催する。

 相対性理論は、宇宙の起源や暗黒物質を解明するための基礎となるだけでなく、日常的にさまざまな場面で使われているGPSの精度向上に不可欠であることが、今日よく知られている。日本では、アインシュタインの下に留学したことのある理論物理学者の石原純氏らが、明治時代末から大正時代にかけて、東京物理学校雑誌に数編の論文を掲載して相対性理論の普及に貢献した。


 今回の企画展では、イスラエルの国立ヘブライ大学アインシュタインアーカイブの協力のもと、相対性理論を分かりやすく解説。天才アインシュタインの生い立ち、ユダヤ人としての第2次世界大戦の経験や、原子爆弾開発の理論的根拠を与えたことへ自責の念から晩年推し進めた平和運動などについても、写真や自筆資料(レプリカ)を解説とともに展示する。

 会期中の11月15日(土)の14時~15時30分には、同大神楽坂キャンパス1号館17階記念講堂で、名古屋大学大学院理学研究科・杉山直教授による一般相対性理論についての講演会「宇宙を解く鍵・一般相対性理論」も開催される。会費無料。定員200人。

同資料館の開館時間は10時~16時。休館日は日曜・月曜・祝日。入場無料。問い合わせは、東京理科大学 近代科学資料館、電話:03-5228-8224。

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