2025年秋9月末から放送開始の連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロインは、小泉八雲の妻セツがモデル。放送をきっかけに、八雲が晩年を過ごした島根県松江市の「カラコロ工房」では、怪談メニューフェアを開催している。

12月31日(水)まで。

 工房内の各テナントが工夫をこらし、八雲の怪談話をイメージしたメニューを提供している。ちょっとギョッとしてしまう、見た目にインパクトのあるものやかわいらしいものまで、見て楽しく、食べておいしいメニューが盛りだくさん。

 濃厚なコクうまラーメンを出西窯(しゅっさいがま)の器で味わえる「ラーメンゴイケヤ」が提供するのは「食人鬼のマッグロしじみラーメン」。八雲の怪談話の一つ、「食人鬼(じきにんき)」をイメージしている。宍道湖産のしじみをたっぷり使い、だしのうまみが楽しめ、マグロのレアチャーシューは箸でつかむとホロホロと崩れるほど柔らかい。しじみとゆで卵は目をイメージし、白髪ねぎが髪、マグロのレアチャーシューで口をイメージしている。

 地元の厳選された日本酒と旬の食材を使った料理が楽しめる日本酒バーの「DARUMA」が提供するのは、「死霊のはらわた」。怪談をイメージさせる赤と黒をモチーフにしたメニューで、マグロのカマをから揚げにし、トマトソースをかけている。脂がのったマグロのカマを揚げると外はカリッ、中はトロッとした食感となり、さっぱりとしたトマトソースと相性が良い。見た目と味のギャップに驚く一品。

 そのほか、「見つめる怪異のイカスミパスタ」(Taverna Content)、ドリンクの「アサイーゴースト」(kenasun)など、見た目がかわいらしいメニューも。

どれも写真映えは間違いなし。

 「カラコロ工房」は、松江城から徒歩7分、小泉八雲記念館から徒歩20分ほどの、旧日本銀行松江支店をリノベーションした複合施設。レトロな洋館の美しい外観が特徴で、館内には島根県内の産品を集めたショップや、テラススペースには飲食店が立ち並ぶ。

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