「長すぎた春」──相思相愛、人もうらやむようなお付き合いをしながら、なかなか結婚に踏み切れずに、結局別れてしまうケースもあるが、結婚を意識しつつも踏み切れないカップルはどれくらいいるのだろうか? リスミィ(大阪市)はこのほど、現代の未婚カップルの結婚観や、それに伴う不安の実態を把握するため、20歳~49歳の交際中の未婚者903人を対象にアンケートを実施した。この調査によると、多くのカップルが結婚を意識しつつも、経済的な懸念や、男女・年代で異なる心理的な壁によって、決断に踏み切れずにいる複雑な実態がうかがえるという。

調査は8月23日~9月4日に行われた。

 最初に、現在交際相手がいる未婚者を対象に、相手との結婚をどの程度考えているか質問したところ、「真剣に考えている」が36.7%、「なんとなく考えている」が40.9%となり、合計で4人のうち3人強が交際相手との結婚を意識している。だが、「結婚したいという気持ちは固まっている」(27.9%)と「結婚したいという気持ちが強い」(32.0%)を合わせた前向きな回答は6割にとどまり、「結婚に少し不安や迷いがある」(34.0%)と「結婚に大きな不安や迷いがある」(5.6%)を合わせた約4割の人は、結婚を意識しつつも何らかのためらいや懸念を抱えているようだ。

 「結婚を真剣に考えている」と回答した人の割合を交際期間別に見ると、「2年~3年未満」は45.6%、「3年~4年未満」で47.0%と上昇し、「4年~5年未満」になると約半数に。一方、「5年~10年未満」では35.4%、さらに「10年以上」では21.4%までダウンした。この結果から、交際期間が長ければ安心というわけではなく、結婚への意識が最も高まる時期が存在する可能性がありそうだ。

 男性が結婚への不安を感じる最大の理由は「経済的な不安」が41.7%と突出してトップ、に。一方、女性の回答を見てみると、「相手への確信が持てない」と「経済的な不安」がそれぞれ30.1%の同率で1位という結果になった。男性は自分の収入や貯蓄といった経済的な責任をより重く受け止める傾向がある一方で、女性は経済的な問題と同じくらい、「この人で本当に良いのか」という心理的な迷いも結婚へのハードルになるようだ。結婚という大きな決断を前に不安を感じた場合は、まず何よりもお互いの気持ちを理解し合うための対話を大切にしたいものだ。

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