大人になると「新しく友だちをつくる」ことへのハードルが上がるような気がしませんか。

そもそも、友だちをつくれるような “出会いの場” が少なくなるし、よく顔を合わせるのは仕事関係の人ばかり。
すでに友だちがいたとしても、年齢を重ねるごとライフステージが変化していって、いつの間にか疎遠になっているパターンも多いと思うんです。

だからこそ、昔も今も変わらない友情は「宝」のようなもの。もしもあなたにもそういった友だちがいるのなら……本作と自分を重ねてしまうかも!?

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、ディズニープラスのスターで独占配信中『ミッドセンチュリーモダン』を観て、カウチポテトになっちゃお~!

【あらすじ】
ゲイのバニー、アーサー、ジェリーは長年の親友同士。ある日のこと、もうひとりの親友だったジョージが急死したことで、それぞれの心の内に「ひとりで生きていく」ことへの不安が芽生え始めます。

仕事で成功を収めて、ゲイのメッカとして知られるカリフォルニア州パーム・スプリングスの大邸宅で暮らしていたバニーは、アーサーとジェリーに「3人で暮らさないか」と提案しました。

はじめこそ悩んでいたふたりだったけど……最終的にはバニーの申し出を承諾! すでにバニーの家で暮らしていた母親・シビルも含めた4人暮らしがスタートするのです。

【ココが見どころ!】

<その1:3人組のやり取りに笑いっぱなし>
神経質なところもあるけど心優しいバニー、皮肉屋で女王様気質のアーサー、チャーミングで能天気なジェリー。三者三様すぎる3人ですが、「異なるタイプのギャル」という感じで波長はぴったり合うみたい。

そんな3人のやり取りには常にユーモアが散りばめられています。というか、ユーモアがありすぎて、おそらく3秒に1回くらいのペースで笑っちゃう(笑)。

なんてったって、3人で暮らし始めた理由が「おぞましい検索履歴をお互いに消去しあうため」ですからね。
こんな感じで、最初から最後までクスクス笑っているうちに、あっという間に全話完走してしまうことでしょう。

<その2:DIVAすぎるママも最高>
本作において欠かせないキャラクター、それはバニーの母親・シビルです。

実の息子に「母さんは200歳まで生きる」と言わしめるほどパワフルで、オシャレで、毒舌だけどすこぶる優しい。外見も内面も超ゴージャスな女性・DIVAであり続けるシビルは、いつしか3人の生活にとって欠かせない存在となっていきます。

シビルはいつだって最高なので、3人組とも本気で向き合うし、ケンカするときも全力です。中でも第7話に登場する「シビル vs 長年の友人が中指を立て合うシーン」は捧腹絶倒ものですよ。

<その3:つらいときでも友だちがいれば笑顔になれる>
終始笑いっぱなしであるいっぽう、家族・仕事・人間関係についても考えさせられる本作。人生で避けては通れない「友人や家族の死」も出てきます。

大切な誰かを失ったとき、人は立ち直るまでにどれくらいの時間を要するのでしょうか。それどころか、悲しむ暇もなく、お葬式の準備や諸々の手続きに追われてしまうことも多いかもしれません。

悲しさとやるせなさと忙しさで感情がぐちゃぐちゃになったときでも、心を許せる親友がいれば再び前を向くことができるーーー。3人組が、友だちという枠を超えて「家族」になっていく描写にも胸を打たれます。


【あの俳優が意外な役で出ています】
1話当たり約30分×全10話なのでサクッと観れちゃう本作。家事などの作業をしながら「ながら見」するのもおすすめです♪

ちなみに、3人組のひとり・ジェリーを演じているのはあのマット・ボマーさんなんですよ。

ボマーさんといえば、人気海外ドラマ『ホワイトカラー』で演じた天才詐欺師が印象的だったけれど、本作のジェリーは180度真逆。というか、ここまでハジけている役柄もなかなかなく(笑)、新たな魅力に触れることでよりいっそうファンになっちゃう人も多そうです。

■今回ご紹介した作品
『ミッドセンチュリーモダン』(原題:Mid-Century Modern)
ディズニープラスのスターで独占配信中

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:© 2025 20th Television

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