昭和と平成を超えて令和になっても、世界のどこかで戦争が起きています。

今年2025年8月15日は戦後80年にあたる節目の日。
そしてこの日の夜9時から、日本テレビ系『金曜ロードショー』で『火垂るの墓』がノーカット放送されることになりました。

本作が地上波で放送されるのは、なんと7年ぶり。いまこそ改めて「平和」について考えてみませんか。

【どんなお話?】
昭和20年6月、大空襲で母を亡くした14歳の清太(せいた)は、4歳の妹・節子(せつこ)と共に西宮の叔母の家へ身を寄せます。

はじめこそやさしくしてくれた叔母でしたが、日を追うごと、ふたりに厳しい言葉をぶつけるように。やがてごはんも満足に食べさせてもらえなくなり、清田は聖子を連れて家を出ることを決意するのです。

池のほとりに穴を見つけて、仲睦まじく暮らし始めたふたり。自由な生活を手に入れたのもつかの間、厳しい現実に打ちのめされることに……。

【今こそ観たい作品です】
高畑勲監督による不朽の名作『火垂るの墓』。

戦争末期から戦後にかけての混乱をリアルに描いているため、ひょっとしたら「後味が悪い」「もう観たくない」と思う人もいるかもしれません。

けれど、これが戦争の現実。目をそらしたくても、そらしてはいけないと思わせてくれる。
なにもかもが痛ましいからこそ、2度と戦争を起こしてはならないのだと痛感できるのではないでしょうか。

戦後80年目の夜には『火垂るの墓』を。帰省中の人は家族みんなで鑑賞するのもいいかもしれません。

【毎年恒例・夏はジブリがはじまるよ】
ちなみに……8月の金曜ロードショーは3週連続・夏はジブリ! 『火垂るの墓』が放送された翌週からは次の作品が控えているんです。

8月22日:崖の上のポニョ(ノーカット)

8月29日:もののけ姫(ノーカット)

言わずと知れた名作ですし、テレビで幾度となく放送されているけれど、何度観てもいいものは「いい」!!

それに各作品のキャッチコピーを順を追って見てみると、心にガツンとくるものがあるんですよ。

火垂るの墓は「4歳と14歳で、生きようと思った。」、崖の上のポニョは「生まれてきてよかった。」、そしてもののけ姫は「生きろ。」。生きること、そして命についても考えさせられる3作品です。

参照元:日本テレビ(1)(2)、Twitter(現X)@kinro_ntv
執筆:田端あんじ (c)Pouch

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