地震や台風などの大規模災害が起きたとき、安全を確保するために避難所へ身を寄せる人は少なくありません。
けれど、避難所では下着が干しにくく、衛生的にも問題があり、なおかつ性被害にも遭いやすい───。
そうした女性特有の悩みに着目した “災害用下着” があることをご存じでしょうか。下着らしくない下着、としてSNSでも話題になっているみたいなの!
【どんなアイテム?】
多くの女性にとって避難所生活には困難がつきまといます。
たとえば「下着」のこと。下着を洗えない。洗ったとしても干せない。それに、人目が気になって着替えられない。そうした課題を解決するために生まれたのが「災害用下着 survivalwear」でした。
■主な特徴
・下着らしくないデザイン
・透けない
・洗っても汗をかいてもすぐ乾く
・どんな体型にもフィットする伸縮性(フリーサイズ)
・最低3日洗えなくても菌が減る加工=衛生的
・ペットボトルリサイクル繊維100%使用
・真空パックで10年保証
下着に淡い茶色を採用することで、汚れが目立ちにくく、白色の生地の下でも透けないようになっているのだそう。また「どんな体型にもフィットする=避難所でサイズの申告をしなくて済む」といった配慮も盛り込まれているんです。
【生まれた背景】
「災害用下着 survivalwear」のコンセプトは災害時に命を繋いだあとの尊厳を守ること。開発を手がけたのは、慶應大学経済学部学生によるベンチャー企業、株式会社Amcasです。
代表を務める表早紀さんは、さまざまな災害ボランティアに参加するなかで、「下着を盗まれる」「下着を干せない・干す場所がない」といった女性ならではの被害や問題を目の当たりにしてきたといいます。
避難所のような環境下でも、女性が少しでも衛生的に、安心して生活できるようにしたい。そして性被害から守りたい。そんな想いのもとに「災害用下着 survivalwear」が生まれました。
【SNSでバズってます】
……と、ここまで読んで「災害用下着‐survivalwear‐」が欲しいと思った人も多いことでしょう。
しかし残念ながら、現在は一般販売はしていないみたい。かつてはオカモトヤで販売されていたようですが、現在(※2025年7月29日時点)では能登半島地震やウクライナなどの被災地支援として配布しているとのこと。
でもね、SNSで反響が大きかったことを受けて一般販売への準備を進めているみたいなの。続報が知りたい人は、株式会社Amcasの公式Twitter(現X / 災害用女性下着のAmcas)をフォローしておいてくださいね~!
参照元:株式会社Amcas、Twitter(現X)@Amcas_tokyo、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch
画像をもっと見る
●関連記事