遠い昔に起こった「大量絶滅」。地球の歴史は絶滅と進化の繰り返しであり、生命の繁栄において欠かせないターニングポイントともいえます。
東京・国立科学博物館で開催される特別展「大絶滅展ー生命史のビッグファイブ」では、規模の大きかった5回の大量絶滅=ビッグファイブに焦点を当てるみたい。
ビッグファイブをテーマとする特別展は国立科学博物館において史上初。あの大人気キャラクターとのコラボ企画もあるんだって~!
【どんな展覧会?】
短期間に75%以上もの分類群が絶滅した場合、これを「大量絶滅」と呼びます。
地球上では過去に何度も大量絶滅が起きていますが、そのなかでも特に大きな規模の絶滅現象は5回(ビッグファイブ)。これを境に「ビッグファイブ以前・以降」で生命の世界が大きく変化しました。
<ビッグファイブ>
①三葉虫やサンゴ類などが大量絶滅した「オルドビス紀末」
②海洋生物を中心に8割以上が絶滅した「デボン紀後期」
③地球史上最大規模の大量絶滅「ペルム紀末」
④地球の寒冷化→恐竜繁栄のきっかけともいわれる「三畳紀末」
⑤恐竜時代の終焉「白亜紀末」
国立科学博物館で初開催される「大絶滅展ー生命史のビッグファイブ」では、こちらの5つの時代をフィーチャー。国立科学博物館の研究者10名による監修のもと、あらゆる角度から大量絶滅の謎に迫ります。
【6つのゾーンにわかれているらしい】
■EPISODE.1「海の環境の多様化」(約4億4400万年前)
海の生物に大きく影響した最初の大量絶滅事変。オルドビス紀化石の世界有数の産地があるモロッコの最新研究から絶滅の真相に迫ります。
■EPISODE.2「陸上生態系の発展」(約3億8000万年前~約3億6000万年前)
火山活動に起因した寒冷化による複数回の絶滅事変。海ではダンクルオステウスなどの板皮類や多くの三葉虫が絶滅し、陸では巨大な森を中心とした生態系が始まりました。
■EPISODE.3「史上最大の絶滅」(約2億5200万年前)
古生代の終わりを告げる史上最大規模の絶滅です。
■EPISODE.4「恐竜の時代への大変革」(約2億100万年前)
大西洋をつくった超大陸パンゲアの分裂。このときの火山活動が原因とされる絶滅事変は爬虫類の世界を大きく変え、恐竜が主役に躍り出るきっかけに。
■EPISODE.5「中生代の終焉」(約6600万年前)
小天体の衝突により恐竜などの中生代型生物が絶滅。原因となった隕石や、この時代の変化にまつわる北米西部の化石を紹介します。恐竜絶滅後の哺乳類の変化にも注目。
■EPISODE.6「新生代に起きた生物の多様化」
大量絶滅のなかった新生代ですが、寒冷化や乾燥化など激しい気候変化が原因で生物の世界にも大きな変化が……。生物が多様化していく過程を化石で辿ります。
会場内では、大きな地球儀型の映像展示「大絶滅スフィア」がお出迎え。
史上最大の絶滅の要因でもある火山活動を体感できる模型(!)や最古の木の化石が並ぶほか
・全米有数の自然史博物館のひとつ「デンバー自然科学博物館」から日本初公開を含む貴重な標本が来日
・全長約6mにおよぶステラーダイカイギュウの全身化石が世界初公開
・大量絶滅と関連が深いモロッコでの発掘調査結果を世界初公開
といったお楽しみも! ちなみに、国立科学博物館で生命史全体をテーマとする特別展を開催するのは実に10年ぶりとなります。
【あの人気キャラともコラボします】
さらにさらに、特別展では「すみっコぐらし」とのコラボもおこなわれるの~!
おなじみのすみっコたちが、アノマロカリスやディメトロドン、ステラーダイカイギュウに変身。チケットの特典やオリジナルグッズになるというんです。
2025年11月1日から2026年2月23日まで開催される特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」。いまのうちにチケットを押さえておきましょ!
<前売券販売期間>
2025年8月8日~10月31日23時59分
入場料:一般・大学生 2100円 / 小・中・高校生 500円 / 未就学児は無料
8月8日からは順次、ぬいぐるみなどのグッズがついてくる特別チケットも発売されます。詳しくは参照サイトから確認してみてくださいね。
参照元:大絶滅展―生命史のビッグファイブ、サンエックス、Twitter(現X)@sumikko_335、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch
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