友達以上、恋人未満。捉え方によっては甘酸っぱい関係のようにも思えるけれど、そこにカラダの関係が加わるとたちまち「セフレ」になってしまいます。


手をつないで、笑い合って、あたりまえのようにセックスをする。ときには、人には言えない悩みを打ち明け合うこともある。そんな関係を “セフレ” と呼ぶのなら……恋人となにがちがうの?

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Prime Video『セフレと恋人の境界線』を観て、カウチポテトになっちゃお~!

【どんな番組?】
この番組は、従来の恋愛番組ではあまり扱われてこなかった「あいまいな関係」にフォーカスしています。

セフレにまつわる短編映画を鑑賞しながら、YOUさん、髙比良くるまさん(令和ロマン)、サーヤさん(ラランド)、千葉雄大さんといったMC陣が自由におしゃべり。自身の恋愛を振り返りつつ「これってどうなの!?」と語り合います。

短編映画のタイトルは『恋人になれたら』『結婚学入門』『特別な人』の3本です。本編は全7話で構成されているのですが

・MC陣によるおしゃべり+映画で構成されたエピソード1~4
・本格的に映画として楽しめるエピソード5~7(1~4のMCなしバージョン)

といった流れになっており、よくある恋愛バラエティとはひと味違う。その日の気分に合わせて、さまざまなスタイルで楽しめる番組なのです。

【ココが見どころ!】

<その1:身に覚えがありすぎる>
私事ながらぶっちゃけさせていただきますが、この番組、身に覚えがありすぎるんですよ。

「付き合おう」といわないまま、ズルズルとカラダの関係を続けようとする男。恋人といるよりも、セフレといるときのほうが自分に正直になれる女。
セックスもする親友が欲しかった女と、それだけじゃ満足できない男───。

まるでデジャヴのようだし、当時の思い出が走馬灯のようによみがえってしまう。とりわけ「付き合おうといわないまま関係を続けようとする男」の遭遇率ときたら、今日の降水確率よりも高いような。

私のように身に覚えがありすぎる人ほど、観ていて心が苦しくなっちゃうかもしれませんが、同時に学びも多い。ヒロインがこうした苦境をどう乗り越えていくのか注目していただければと!

<その2:MC陣と一緒にあーだこーだ言っちゃう>
恋愛バラエティの醍醐味といえば、なんといってもこれ。

おしゃべりしているMC陣に「わかるー」と話しかけちゃうし、まるで友達と恋バナしているみたいに「マジかー」「そうくる?」「ンギィヤアアア」などと盛り上がっちゃう。この時間がすこぶる楽しいんですよねぇ。

しかもMCの皆さん、それぞれ恋愛観が異なるので聞いていて面白いんですよ。

私がいちばん共感したのは、すぐに好きになっちゃうけど、実はドライで相手を冷静に見ているYOUさんの意見です。ばーちー(※千葉雄大さん)の視点も鋭すぎて「これが経験値の差…!!」とうなります。

<その3:すごい監督がつくってます! 純粋に映画としても楽しめる◎>
第1作『恋人になれたら』の監督を務めたのは、『ナミビアの砂漠』で長編デビューを果たした山中瑶子さん。

そして第2作『結婚学入門』と第3作『特別な人』の監督を務めたのは、『愛がなんだ』の今泉力哉さん。
今泉監督は全3作すべての脚本を担当しており、第1作と第2作は妻で脚本家の今泉かおりさんとの共同脚本となります。

だからこそ、短編映画としても、ものすごく見ごたえがあるというか。ちなみに、MC陣によるおしゃべり+映画で構成されたエピソード1~4においては、最後に監督自身が登場して各シーンについて解説してくれますよ。

【私のお気に入りはこれ】
短編映画のなかで私がいちばん好きだったのは第2作『結婚学入門』です。

主人公は、人気雑誌の編集長・紗南(さな)。恋愛よりも仕事が優先、自分磨きと旅行を生きがいにしていたのだけれど、恋人ができたことで生活が一変。仕事ではズバッと言える反面、本命彼氏には気を遣って自分を押し殺すように……。

恋人ができるまえ、紗南にはセフレがいたのですが、彼女はセフレの前だとありのままでいられたんですよ。

本命だからこそ遠慮しちゃうあの感じ、そしてセフレだからこそ心が許せるあの感じ。あまりにも既視感がありすぎる。ああ、人生って恋愛って……本当にひと筋縄ではいきませんよね(涙)。

■今回ご紹介した作品
『セフレと恋人の境界線』
Prime Videoで独占配信中

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。


執筆:田端あんじ (c)Pouch
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