■要約サービス「2025年のビジネス書」ベスト20
第1位:『頭のいい人が話す前に考えていること』(安達裕哉著、ダイヤモンド社)
第2位:『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(越川慎司著、クロスメディア・パブリッシング)
第3位:『DIE WITH ZERO』(ビル・パーキンス著、児島修訳、ダイヤモンド社)
第4位:『部下をもったらいちばん最初に読む本』(橋本拓也著、アチーブメント出版)
第5位:『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著、岩波書店)
第6位:『人は話し方が9割』(永松茂久著、すばる舎)
第7位:『朝1分、人生を変える小さな習慣』(リュ・ハンビン著、小笠原藤子訳、文響社)
第8位:『イシューからはじめよ[改訂版]』(安宅和人著、英治出版)
第9位:『上手に「説明できる人」と「できない人」の習慣』(鶴野充茂著、明日香出版社)
第10位:『こうやって頭のなかを言語化する。』(荒木俊哉著、PHP研究所)
第11位:『完訳 7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、フランクリンコヴィージャパン訳、キングベアー出版)
第12位:『【新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』[山口貴大(ライオン兄さん)著、KADOKAWA]
第13位:『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(ハック大学 ぺそ著、アスコム)
第14位:『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆著、集英社)
第15位:『仕事のできる人がやっている減らす習慣』(中村一也著、フォレスト出版)
第16位:『静かな退職という働き方』(海老原嗣生著、PHP研究所)
第17位:『生成AI最速仕事術』(たてばやし淳著、かんき出版)
第18位:『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』(今井孝著、すばる舎)
第19位:『頭のいい説明「すぐできる」コツ』(鶴野充茂著、三笠書房)
第20位:『誰にも何にも期待しない』(長倉顕太著、ソシム)
※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2024年12月1日~2025年11月15日の閲覧数ランキング
■「頭のいい人」と評価されることのメリットは大きい
2025年の第1位に輝いたのは『頭のいい人が話す前に考えていること』。2023年4月の刊行以来、書店はもちろん、flierでも長く支持され続けるロングセラーです。
本書の最大の特徴は、コミュニケーションにおける7つの黄金法則と5つの思考法が、わかりやすく提示されている点にあります。
ここでは、その中でも印象的な黄金法則のひとつ、「頭のよさは、他人が決める」に注目してみましょう。
本書によれば、頭がいいかどうかを判断するのは自分ではなく相手。だからこそ、「相手がどう受け取るか」を意識して振る舞うことが欠かせません。ひとたび「頭のいい人」と評価されれば、話を聞いてもらいやすくなるだけでなく、自分の意見や提案も通りやすくなります。
著者の安達裕哉さんは、次のようなメッセージを寄せています。
2025年は、生成AIの普及によって、さらに働き方が大きく変化しましたが、その中でむしろ価値が増したのは文書作成よりも「対人能力」だったのではないかと思います。本書で伝えたかったのは、派手なスキルではなく、普遍的で再現性のある振る舞い方です。
どんな時代にも通用する「頭のよさ」を身につけたいなら、ぜひ本書を読んでみてください。
■年末年始に取り入れたい「一流の休み方」
第2位は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』でした。『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』などのベストセラーで知られる越川慎司さんが、これまで交流してきた一流ビジネスパーソンたちの「休日の過ごし方」をまとめた一冊です。
越川さんによれば、世界で活躍するエグゼクティブは、土曜と日曜の時間の使い方をはっきりと区別しています。
土曜日は「チャレンジ・アップデー」(教養の日)。人脈を広げたり、ワークショップや講座に参加したりと、未知の体験に挑戦する日です。
一方の日曜日は「リフレッシュデー」(休養の日)。適度な運動や読書、瞑想、ヨガなどを通して、心身と頭脳をリフレッシュさせるために使います。
さらに、一流の人々は休日の使い方を工夫することで、自己効力感を高めているとも述べられています。
具体的には、ささやかな目標を設定して小さな成功体験を積む、新たなチャレンジを取り入れる、人とのつながりを意識的に育てる、自分を振り返る時間を確保する——これら4つを通じて「心のエネルギー」を充電しているのだそうです。
この年末年始は、あなたも一流の習慣を取り入れ、「知的好奇心を満たす日」と「徹底的に休む日」を意識的に設けてみませんか。
■「ゼロで死ぬ」という考え方
第3位は『DIE WITH ZERO』でした。2020年9月に刊行され、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024」でロングセラー賞を受賞するなど、そのメッセージが長く支持されている一冊です。
著者のビル・パーキンスさんは、アメリカの投資家として成功した人物。自らの経験から、人生を豊かにするのは「富の最大化」ではなく、「経験の最大化」だと語ります。貯めたお金をあの世に持っていくことはできないからこそ、「今」しかできないことにお金を使い、人生を豊かにすべきだというのが本書の主張です。
本書の核心となるのが、「ゼロで死ぬ」という考え方。これは浪費をすすめるものではなく、人生の早い段階で良質な経験を積み、後から何度も「思い出の配当」を受け取ることを目指す生き方です。若いうちにした旅が、その後の人生を豊かにしてくれる――そんなエピソードも紹介されています。
年末年始は「人生とは何か」「どうしたら幸せになれるのか」「新しい一年をどう過ごすべきか」といった問いに真剣に向き合う絶好の機会。人生の充実度を高めるための指針として、本書を手に取ってみてください。
■「リードマネジメント」で部下との関係に変化
続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。
第4位は『部下をもったらいちばん最初に読む本』でした。
著者の橋本拓也さんは、アチーブメントの取締役営業本部長として組織を率いる一方、トレーナーとしても活躍してきました。しかしマネジメントを始めたばかりの頃は、部下との信頼関係を築けず、多くのメンバーがチームを離れてしまったといいます。
そんな橋本さんを救ったのが「リードマネジメント」。この手法を取り入れたことで、部下との関係が大きく変わり、組織の成長にもつながりました。
本書では、橋本さんが実際に活用してきた「リードマネジメント」の5つの技術を、具体的に解説しています。
まず知っておきたいのが、その中の「リーダーシップの技術」。この技術の鍵となるのは、人は生まれつき5つの基本的欲求(生存、愛・所属、力、自由、楽しみ)を持ち、さらにそれぞれに強弱があるという考え方です。「Aさんは生存欲求が強い」「Bさんは楽しみの欲求が強い」といった違いを理解し、その傾向に合わせてコミュニケーションを取ることで、相手はあなたの指示を前向きに受け止めてくれるようになります。
一冊読み通す頃には、部下とのコミュニケーションが驚くほど変わるでしょう。
■新年におすすめの「朝1分」の習慣
第7位は、韓国のインフルエンサー、リュ・ハンビンさんが、朝の1分で小さな幸せを感じられる30のルーティンを紹介する『朝1分、人生を変える小さな習慣』でした。
さっそく取り入れたいルーティンは「今日できることを一つ決める」。
朝の1分で「自分の夢をかなえるために最小単位でできることは何だろう?」と考えて、今日できることを一つ決めてみましょう。大変なことではなく、ちょっと頑張るだけで達成できるものを選ぶのがコツです。
ちょっと頑張るだけといっても、行動を始めてみると、意外と目標以上のことに手が伸びるものです。例えば勉強なら、「今日は目次だけ読むことにしよう」「今日は定義だけ読もう」と思っていても、いざ机に向かうと、気づけば予定よりも多く取り組めて、自分に対する信頼が積み重なるはずです。
新しい1年をより明るいものにするために、朝1分の習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。本書を参考にして朝のルーティンを整えた後、同じ著者の『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』を読んで夜のルーティンをブラッシュアップするのもおすすめです。
■1日3分で言語化力を上げる3つのステップ
最後にご紹介するのは、第10位の『こうやって頭のなかを言語化する。』です。言語化ブームの中、多くの読者の支持を集めました。
本書では、電通のコピーライターとして活躍してきた荒木俊哉さんが、1日たった3分で言語化力を上げる3ステップを提案しています。
ステップ1では、「できごと+感じたこと」をメモします。得意先でのプレゼンが終わった場面なら、スマホなどに「プレゼン終了。
ステップ2では、ステップ1で書いたメモに「のはなぜか?」を足して、その問いに答えます。先ほどの例なら「プレゼン終了。テンション上がった。のはなぜか?」と問いかけて、「自分が認められた気がした」「会社からの評価が上がると思った」などと書けばOKです。
ステップ3では、現時点での「結論」を1行で書きます。ノートに書きだした内容のうち、何度も出てくる言葉を○で囲み、それを1行にまとめるのがコツ。今回の例なら、「プレゼンでテンションが上がったのは、相手に認めてもらえたから」という1行になるかもしれません。
言語化力の高い人は、コミュニケーションが上手で、仕事もプライベートもうまくいくもの。2026年の最初の挑戦として、本書の3ステップを日々の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか。
続いて、2025年の人気著者ランキングです。今年特によく読まれた著書と一緒にご紹介します。
■「2025年の人気著者」ベスト10&2025年の人気要約
第1位:内藤誼人
『「なまけもの」のやる気スイッチ』(総合法令出版)
第2位:安達裕哉
『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)
第3位:越川慎司
『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)
第4位:枡野俊明
『朝の自分時間で人生はうまくいく』(主婦と生活社)
第5位:樺沢紫苑
『読書脳』(サンマーク出版)
第6位:有川真由美
『なぜか好かれる人の小さな習慣』(毎日新聞出版)
第7位:伊庭正康
『プレイングマネジャーの基本』(かんき出版)
第8位:永松茂久
『人は話し方が9割 2』(すばる舎)
第9位:鶴野充茂
『頭のいい説明「すぐできる」コツ』(三笠書房)
第10位:堀田秀吾
『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科』(SBクリエイティブ)
※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2024年12月1日~2025年11月15日の閲覧数ランキング
■どうすれば「なまけグセ」から抜け出せるか
第1位に輝いたのは、心理学者の内藤誼人さんでした。心理学の知見に基づき、ビジネスやコミュニケーションを円滑に進めるコツを教えてくれる本が人気を集めています。
多くの著書の中で2025年に特に人気だった要約は、『「なまけもの」のやる気スイッチ』(総合法令出版)。なまけグセから抜け出し、てきぱき動ける人になる方法がまとめられています。また『ライフハック100』(総合法令出版)もよく読まれていました。
2025年、2番目に多く読まれた著者は、人気ビジネスメディア「Books&Apps」の運営者・安達裕哉さんでした。
今年特に人気だった要約は『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)。2023年に刊行されて以降、不動の人気を誇る定番書です。2025年は、flierの上半期ランキングと年間ランキングで第1位に輝きました。
2025年の第3位は、クロスリバー代表の精神科医の越川慎司さんでした。
今年も多くの著書が刊行されましたが、最も人気だったのは『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)です。出版から1年以上が経っていますが、今でも書店のランキング上位常連の人気書籍です。
今年も新刊からロングセラーまで、幅広いジャンルの本がランクインしました。気になった本があれば、ぜひ年末年始にチェックしてみてください!
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flier編集部
本の要約サービスflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。
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(flier編集部)

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