※本稿は、勝倉千尋『1年で決める! アラサー女の婚活戦略マニュアル』(実業之日本社)の一部を再編集したものです。
■女は強欲の悪魔
突然のことで驚かせるけど、あなたはこの世に解き放たれた“悪魔的存在”です。
まずはぜひ、そのことを自覚していただきたい。
古今東西、私たち「女」は、恐るべき存在として封じ込められてきた歴史がある。
●禁断の果実を食べて人類を楽園から追放させた、旧約聖書のイヴ
●あらゆる災厄をこの世に解き放った、ギリシャ神話のパンドラ
●「魔女」とされ火炙りにされた、中世ヨーロッパの女性たち
●世界各地における、女性に対する組織的な抑圧と制御
女性に対する抑圧は、世界中枚挙にいとまがない。
なぜこれほどまでに女は押さえつけられてきたのか?
それは、男が女をバカにしていたからとか、侮っていたからではない。
むしろ逆で、私たち女が“世界を滅ぼす強大な力”を持っているからなの。
「少しでも上等な遺伝子をこの身に宿し、後世に残したい」という、灼けつくような女の本能。その無意識の欲望は青天井であり、とどまるところを知らない。
だから歴史は、女を恐れた。
「慎ましくあれ」「欲を出すな」「支え役に徹せよ」――これらは、女性という“強大すぎる力と欲望”に対する戒めだったに違いない。
けれど今。
「男女平等」の名のもとに、女の封印は解かれた。
社会の抑圧がなくなり自由を手にした結果、女の欲望も解き放たれた。
「理想の男を追求する」
「誰かに選ばれるのではなく、私が選ぶ」
「思い通りにならないなら結婚しない」
求めるゴールは高く、終わりが見えない、果てしない欲望の数々。
■「理不尽な理想」の呪いを一枚ずつ剥がす
実際に国の調査(図表1)を見ても、男性に比べて女性の方が、異性により多くの要素を高いレベルで求めているのは一目瞭然だ。
それもあってか……日本の婚姻数は下がる一方。
女性の青天井の欲望が解放され、かつてあった社会的なストッパーも外れたことで、結婚につながるマッチングが困難に。そして世の中には未婚男女が爆増。
結果的に、「種の繁殖=社会の持続」に影響を与えている可能性すらある……という仮説は、あながち的外れでもないように思える。
言っておきたいのは、これは決して女性を責めているのではないってこと。
むしろ、女性たち自身が、内なる“強欲の悪魔”に疲弊している可能性が高いということを指摘したい。
だから、本稿でやることはとってもシンプル。
あなたの中に眠る“強欲の悪魔の正体”を明らかにし、悪魔が仕掛けた「理不尽な理想」の呪いを一枚ずつ剥がしていく。
理想を捨てろってことじゃない。ただ、それが「誰の欲望なのか」を見極められるようになれば、あなたの道はぐっとクリアになる。
さあ、深呼吸しよう。
もう苦しまなくていいからね。あなたの中の声と正面から向き合い、不要な呪縛をほどいていこう。
■“いいオスを欲しがる本能”を自覚せよ
まず最初に、認識を合わせておこう。
私たち女は、なぜ強欲の悪魔なのか?
それは――我々女が、人類の未来を担う存在だから。
女は子を産み、命をつなぐ。
つまりどんな男を選び、その遺伝子を宿すかで、人類の進化の方向性すら決まってしまう。
「もっといいオスを選べ」
「より優れたタネを取り込め」
「生存競争に勝てる子を産め」
「人類を進化させろ」
これは、あなた個人の好き嫌いの話じゃない。人類という大きな存在から託された“プログラム”そのものだ。女は皆、子宮レベルでこの指令を刻まれている。
だから、あなたにとってまず必要なのは、この本能をメタ認知すること。
いい?
私たち女性は、本能的に、いとも簡単に高望みをしてしまうの。
「一緒にいて落ち着く」
「性格が合う」
「自分に釣り合っている」
――そんな理性の判断よりも早く、子宮は叫ぶ。
「この男なら、優秀な子が産めそう!」と。
五大商社! 外資コンサル! 身長175cmのイケメンみたいなの、女子って大好きだもんね。私もだぁい好き。そういうテンプレ的な男に惹かれてしまうのは、欲深いからでも、計算高いからでもない。女の原始の本能が、「いいタネを取り込め!」と命じているから。
そう私たちって、優秀な男のタネを宿すためなら、何だってできる生き物なの。
けれど、今は令和。「種付けして、ハイ終わり!」ではない。
本能に従った先に“幸せな結婚生活”があるとは限らない。むしろ、本能の声に振り回されるあまり、本質的に自分が求めていた幸せを見失う女性が増えている。
だからまずは知ってほしい。
「いいオスを欲しがる本能」は、あなたの中にたしかにある。
けれど、それが“あなた自身の願い”なのか、それとも「強欲の悪魔」という名の本能の囁きなのか。そこを見極めることが、幸せな結婚の第一歩になるってことを。
■33歳・綺麗で聡明なCAの末路
私は多くのご成婚を見守ってきたけど……残念ながら、「幸せな結婚」に届かなかったことって、いくつかある。
その原因のひとつが、「強欲の悪魔」に自我を乗っ取られた結果、選ぶべき手を取れなかったケースだ。
そう、その子も、とっても野心的な女の子だった。
「ハイスペ恋愛専門!」を謳うセミナーに行ったり、「男に尽くされる女の秘密」のような恋愛本を読み漁ったりしていた。とても綺麗で聡明なんだけれど、当時33歳で婚活歴は5年以上。ハイスペ男性と付き合うことはできても、結婚には結びつかない――そんな関係を繰り返した末、結婚相談所に本格参戦してくれた。
美人で、仕事はCA。プロフィールは華やかそのもの。
もう33歳だから年齢的なアドバンテージは少ないけど、お見合いはたくさん組めた。「結婚前提で」と、好青年から真剣交際を申し込まれることもあった。
でもね、彼女はその手を取れなかった。
「一緒にいて楽しいし、落ち着く。とっても優しくて紳士的だし、ご飯だって奢ってくれる。私のことを尊重してくれて、価値観も合う。でも……彼って経営者じゃないんです」
Zoom越しに話す彼女は伏し目がちで、声はかすかに震えていた。
彼女も、きっと頭ではわかっていた――今ここで、彼の手を取るべきだって。
でも、彼女の中に眠る「強欲の悪魔」が、囁いていた。
昔付き合っていた、年収数千万の経営者。
同期のCAが自慢してきた、バカでかいGRAFFの婚約指輪。
女子大時代の親友が掴んだ、ハイスペ夫と専業主婦ライフ。
一度夢に描いてしまった“理想”は、すでに呪いとなっていた。
■甘美な声に従うたび、未来は遠ざかっていく
名古屋大学院卒、ホワイト企業勤務、年収800万円、身長172cm。
いかにも優しげに微笑む誠実な男性では、彼女の中の「悪魔」は満足できなかった。
やがて彼女は、「コンサル会社経営の彼氏と結婚を前提に付き合う」と言い残し、相談所をやめていった。
出会いはアプリ。数回会っただけの男性のようだった。
「相談所の活動は合わない」
「いい人がいない」
と、薄く笑いながら去っていく彼女に、私はただ、「どうか幸せになってほしい」と願った。
彼女の果てない婚活に終止符が打たれ、心穏やかな結婚生活があることを祈っていた。「やっと幸せになれたね」、とお祝いがしたかった。
でも――約1年後、彼女からの「また相談所で活動したい」という問い合わせを見て、胸の奥がズンと重くなった。「ああ……やっぱりか」と。
そうだよね。33年間出会えなかった「結婚前提のハイスペ彼氏」が、都合よく婚活中に現れるはずがない。
振られたのか、最初からそんな男はいなかったのか。真実はわからない。
たしかなのは、彼女がいまだに独りで、婚活市場をさまよっているということ。
もうそろそろ35歳、婚活歴は7年になるはずだ。
強欲の悪魔が、耳元で囁く。
「もっと良い人がいる」
「妥協していいの?」
「あなたならまだいける」
その甘美な声に従うたび、未来は遠ざかっていく。
彼女がたどり着いたのは、望んでいたエデンではなく、じわじわと追い詰められる崖っぷちだった。
「子どももほしいし、もう時間がないんです」
そう綴られた彼女の切実なメールを読みながら思った、「これこそが、強欲の悪魔が導く“地獄”なんだ」と。
■原始的な本能以外に大事な3つの視点
彼女のようにならないために大切なのは……「いいオスを選べ」という本能に根ざす、強欲の悪魔の呪いを、まず理解すること。
そしてそこに、理性を介入させること。
強欲の悪魔はとにかく巧妙。
●昔付き合っていたハイスペ彼氏
●友達がもらった婚約指輪のランク
●インスタに並ぶ“悠々自適な専業主婦”のキラキラ投稿
こういう「他人の栄光」や「過去の亡霊」を餌にして、あなたを揺さぶってくる。
それに釣られて、「もっと上がいるはず」「目の前の彼じゃ物足りない」なんて思い始めたら……気づいたときには悪魔に操られて堕落し、婚活市場を永遠に彷徨う亡霊になっているかも。
だからこそ、ここで思い出してほしい。
聖ヒエロニムスを‼
聖ヒエロニムスは、荒野で悪魔の誘惑に何度も晒されながら、知性と信念の炎で欲望を焼き払い、己の精神を守り抜いた聖人。
あなたも婚活の場で同じ構えを持たなければならない。
つまり、「強いオスの遺伝子が欲しい」という原始的な本能だけで相手を判断しないこと。
大事なのは、
「この人とチームを組んで、人生を乗り越えていけるか?」
「一緒にいて、心から安心できるか?」
「人として、パートナーとして、愛し愛される関係を築けるか?」
この理性的な視点を忘れないことだ。
強欲の悪魔が本能に従って見せる、「理想という名の呪い」にとらわれてはいけない。
子宮に選ばせるな。脳で選べ。
それが、“強欲の悪魔の呪い”から抜け出す第一歩。
もう悪魔に振り回されるのは、終わりにしよう。
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勝倉 千尋(かつくら・ちひろ)
結婚相談所ナレソメ共同創業者・取締役
東京都生まれ。上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。新卒で三菱UFJ銀行にて総合職として勤務。その後独立。現在はナレソメ予備校の塾長として、経営・プランナー業務・学年主任など、あらゆる面から成婚を支える“婚活のプロ”として活動。著書に『1年で決める! アラサー女の婚活戦略マニュアル』(実業之日本社)、『恋愛資本主義社会のためのモテ強戦略論』(実業之日本社)、『狙ったオトコを確実にしとめる オンナ・バリューの高めかた』(大和出版)がある。
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(結婚相談所ナレソメ共同創業者・取締役 勝倉 千尋)

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