※本稿は、勝倉千尋『1年で決める! アラサー女の婚活戦略マニュアル』(実業之日本社)の一部を再編集したものです。
■「女の賞味期限は35歳がリミット」
婚活には、就活や受験のような明確な期限がない。
「◯月までに内定が出なければ卒業できない」とか、「この年齢までに受験しなければ大学に入れない」なんて仕組みは存在しない。
だから、人は婚活をいつまでも先延ばしにできるし、逆に終わりなくやり続けることもできる。
あなたも、心のどこかで思っていないだろうか。
「まぁ……婚活はいつかやればいいか」って。
「いい人が現れるまで、絶対に妥協したくない」って。
人間は誰しも、自分に甘いイキモノ。
「そのうちやろう」、「まだまだ間に合う」と思い続けた結果、あっという間に数年が過ぎてしまう。そうやって油断している間に、時間という名の“資産”は確実に目減りしていくのだ。
そして夏休みの宿題と婚活が決定的に違うのは、期限を後倒しにすればするほど、宿題自体の難易度が跳ね上がるということ。
だからこそ、この本で、私が明確な締切を設定して差し上げよう。
――「女の賞味期限は35歳がリミット」である。
こうやって書くと、
「賞味期限ひどい!」
「女だけ年齢で測られるのはおかしい!」
「女はアラフォーからが本当のモテ期よ!」
「女性差別だーーー」
と、顔を真っ赤にしてブチギレる人々が目に浮かぶけどさ。
もう、いい加減うるせーよ。
そういう真っ赤な嘘、もういいから。
■絶対に無視できない“締切”を示す
「まだ大丈夫」「女性は年齢じゃない」――そうした建前やポジティブワードにすがって婚期を逃し、心身をすり減らし、それでも結婚が叶わなかった人を私はたくさん見てきた。
現場の最前線にいるとわかる。耳障りのいい甘い言葉は、女性を救わない。
むしろその「優しさ」という名の薄っぺらい幻想が、多くの女性から確実に未来を奪っているってことを。
だから私は、嫌われてもいい、叩かれてもいい。ポリコレなんて知るか。
「耳障りが良いだけの幻想」をぶち壊し、「血の通った現実」を突きつける。
これが、私がこの本で果たすべき役割だと思っている。
この本のテーマは「1年以内に幸せな結婚をする」こと。
そのためには、絶対に無視できない“締切”を示す必要がある。
あなたが崖から落ちる前に――どこで踏みとどまり、どう動けば間に合うのか。
これから、そのタイムリミットを全部示す。
その現実を受け止める覚悟がある人は、ぜひ一緒に次の内容を読み進めてほしい。
■35歳を超えると、結婚可能性は一気に下がる
なぜ女の賞味期限が35歳なのか?
理由はシンプル。――35歳を超えると、結婚できる可能性が一気に減るから。
年齢階層別未婚率の推移データを見てほしい(図表1)。
34歳までは、年齢が上がるごとに未婚割合が大きく減っていく。つまり「まだ結婚していない人」でも、ちゃんと結婚していけている。
ところが、35歳を境にグラフの目減りがガクッと鈍化する。
これは、35歳を境に結婚に至る人が少なくなることを示しており、結婚できるかどうかの“曲がり角”がこのあたりにあることを示唆している。
IBJが公表しているデータでも、年齢が上がるほど成婚率は下がっている。35歳を超えると、成婚率は軒並み50%を切り、40代になると一気に低下していく。
さらに、成婚できたとしても、成婚までに要する期間が、35歳以下と比べて2~3カ月ほど長くなるという調査も存在する。
35歳以上の婚活は、結婚できる可能性も低いし、長引いて苦労するって、データでハッキリわかるんだね。
なぜ、こんなにも差が生まれるのだろう?
婚活に関する研究結果でも、「女性の結婚可能性を左右する最大の要因は“若さ”」という、同じことが示されている。
調査によると、女性が結婚できる可能性は、10年で約1.87倍の差が開く。
つまり、もし35歳の女性が25歳の時点で婚活をスタートしていたなら――結婚の可能性は2倍弱に跳ね上がっていたという、驚くべき結果が出ているのだ。
■年齢が若い方が何事もスムーズ
最近は、女性の収入や学歴もプラス評価されるけど、それよりも年齢の方が圧倒的にウェイトが大きい。「若い」という一点が、男性にとっていかに重要かということがわかる。
女性がダラダラと婚期を後倒しにすればするほど、「一生未婚コース」になる可能性が高まるだけ。いくら世間が綺麗事を言えど、この事実は変わらない。
男性は、36歳の美女よりも、その辺の26歳を選ぶ生き物なのだ。
私は、23歳から40代のお客様まで、さまざまな年齢層の女性のご相談に乗っているけど……その見地から、やっぱり年齢が若い方が何事もスムーズだと感じる。
若ければ男性からの申し込みもたくさん来るし、自分からアプローチしてOKしてもらえる率も高い。年齢で足切りされないから、ライバルと比較されても十分に戦える。
でもね、35歳を超えると、現実は一気に厳しくなる。
実際にあった35歳女性のケースでは、自分から申し込んでOKをもらえる確率が、わずか2.3%だった。いいなと思う男性からOKされること自体がほとんどなく、さらに「いいな」と思える相手からの申し込みも、ほぼ来なかった。
35歳を超えると、「出会いを作る」だけで相当な苦労を強いられるってこと。
彼女は、それでも諦めずに活動を続け、コツコツと出会いを積み重ねて――成婚までにかかった期間は、実に3年。粘り強い活動の末に、ようやく理想の男性と出会い、結婚にたどり着いたからよかったものの……もし彼女が25歳だったら、きっと半年もあれば婚活は終わっていただろうと思う。
■先延ばしにしている暇は1秒たりともない
年齢を重ねれば重ねるほど、婚活はハードになる、残酷で圧倒的な事実。
だからこそ、35歳を「最終リミット」「絶対防衛ライン」「婚活のラストサドンデス」として強く意識し、動き出すこと。
それが、あなたに残された唯一の合理的な選択だ。
え? もう35歳を過ぎているって?
――じゃあ、もうしようがない。
残された時間がほとんどないことを自覚して、今この瞬間から本気で婚活を始めるしかない。
人生において、年齢という時計の針が進むことは、誰にも止められない。
でも逆に言えば、年齢は唯一、誰もが平等に持っているものでもある。
学歴や年収のように、努力や才能、環境に左右されるものじゃなく、どんな人にも等しく与えられ、そして確実に減っていく“資産”だ。
その資産をどう使うかは、あなた次第。
時間は取り戻せないけれど、「少しでも資産のあるうちに動く」かどうかの選択肢だけは、あなたの手に残っている。
だから私はここでハッキリ言う。――もう、先延ばしにしている暇は1秒たりともないよ。
■「母親」の賞味期限は、もっと早い
さらなる残酷な真実を伝えなければいけない。
結婚のリミットを35歳とするなら、「母親になるリミット」は、それよりもっと早い。
女性の妊孕力(にんようりょく)は、年齢と共に劇的に低下していく。そして、流産率は逆に跳ね上がる。
厳しいのは、医学の進歩をもってしても“若さ”の壁は超えられないということ。
体外受精の出産率は、30歳前後なら20%程度あるのに、40歳を超えると7.7%、45歳ではほぼゼロに近づく(図表2)。
高度な不妊治療に挑んだとしても、卵子の老化は止められない。これは努力や精神論でどうにかできる話じゃなく、身体の仕組みそのものなんだよね。
私もこれまで不妊治療に約500万円を投じてきた。
今は「採卵」といって卵子を取り出し、受精卵をつくるプロセスを続けているところ。
毎日毎日注射を打って、薬を飲んで、定期的にクリニックに行って……やることも決まりも多いし、なかなか手間がかかるよね。
■数カ月単位で採卵を続ける理由
それでも、第一子妊活をしていた33歳の頃は、それこそ安定して良質な卵子が採れたから頑張れた。でも36歳になった今は、受精卵の数も減り、グレードが低いものが混じるようになり、衰えが数字ではっきり突きつけられる。正直、ガクッとくるタイミングが多くなった。
この先1年、2年と経てば、さらに成績は落ちていくだろう。だからこそ、「今のうちに若い卵子を採りきろう」と決め、数カ月単位で採卵を続けている。
40代の知人はこう嘆いていた。
「毎日注射や薬で準備しても、採れる卵子は1つ。グレードの高い受精卵はできない。あと何回やればいいのか……受精卵ができても、着床するかはわからないのに」
身体は、残酷なほどに正直で、綺麗事が通用しない。
時間は不可逆で、過ぎ去った時を巻き戻すことはできない。
それを実感しているからこそ、みんなには辛い思いをしてほしくないし、「こんなはずじゃなかった」なんてことにはなってほしくない……と思ってしまうの。
■「結婚したあとの未来」から逆算せよ
多くの人は、「結婚できるかどうか」に意識を奪われがちなところがある。
でも結婚はゴールではなく、スタートにすぎない。
愛する人と結婚すれば、その先に「子どもがほしい」と思う可能性は高いし、そもそも「子どもがほしいから結婚する」という人も多い。
それなのに、独身のうちは、この“母親リミット”の存在が見えにくい。「結婚さえすれば子どもは自然にできる」と信じてしまい、後で地獄を見る人が本当に多いのだ。
確かに、すぐに妊娠ができるラッキーな夫婦もいるよ?
でも、ここで壁にぶつかるカップルも少なくない。「何歳でも、子どもは自然に授かることができる」と思っていた人ほど、不妊治療の現実に直面して絶望することになる。
だから、もしあなたが子どもを望むなら……結婚の限界リミットである35歳よりも、さらに数年早く動くのが安パイのはずなの。
私も経験したからわかっているけど、「今回も、またダメだった」を繰り返すことの苦しみは、想像を絶する暗い戦いだよ。出口の見えないトンネルの中を、一縷の希望を信じて、ひたすら突き進まなければならない。
■結婚のリミットより早い「母親」の賞味期限
不妊治療が保険適用になったとはいえ、お金は十万単位でみるみる溶けていくのに、いつまでやればいいのかもわからない。
体力的にも精神的にもストレスフルだけど、それでも、「子どもがほしい」を叶えるためには絶対に逃げられない戦い。努力ではどうしようもない運命に立ち向かい続けるのは、並大抵のメンタルでは、なかなかにキツいと思う。
そんな重要なことなのに、そうしたシビアな現実があり得るということは、学校でも教えてくれない。
「妊娠の可能性があるから、コンドームをしなさい!」ってことは口を酸っぱくして言われるが、「女性の体には妊娠のリミットがあるし、子どもは簡単にできるものじゃないよ?」という声は、世の中的には封じられている。
それでも体はポリコレに合わせて変わってくれないし、時間は不可逆なので、気づいたときには取り返しがつかなくなっている。そして苦労するのは、他でもないあなただ。
結婚リミットと母親リミット。
この2つは似ているようでまったく違う。
だから私は、ここでもあえて言いたい。
「母親」の賞味期限は、結婚のリミットよりもっと早い。
この現実を知らずに「婚活はいつかでいい」と思っていると、未来の自分を容赦なく追い詰めることになってしまうよ。
■35歳を超えて、私はブスになった
ここまで「女の賞味期限」について、結婚や妊娠の可能性というシビアな理由から説明してきた。それに加えて――少し箸休め的に、私自身の体験も書いておきたい。
私自身、35歳を超えて、すっごいブスになったのよね。
世間では、「女性は何歳になっても美しい」「大人の女性の円熟した魅力に男は夢中になる」「女性が本当に輝くのは40代から」ということになっているじゃない?
アレ、真っ赤な嘘。
私は比較的、容貌に恵まれ、一般人の中では「美人」の端くれとして生きてきた。同性から「あなたの顔は本当に美しいね」とまじまじ言われ、狙った男は落とせるし、周囲からチヤホヤされ続けるくらいの美貌は備えていたつもりなの。
確かに、アラサーくらいまでは、その美貌は衰え知らず。髪は豊かで、フェイスラインも綺麗だし、シワもなければお肌もつるりと美しい。
あなたたちが無邪気に感じているように、自分の美しさは不滅だとは言わなくても……とても、とても長いこと続くんだって、ピュアに信じることができていた。
でも、その「美」が効力を保っていたのは、せいぜい33歳くらいまで。35歳を過ぎたあたりからは明確に、「あぁ、自分の美しさは確実に衰えるのだ」と思い知らされることになる。
何が起きるか、若いあなた方に、詳細に教えてあげよう。
■夜な夜なピンセットで白髪を抜く
まず髪が薄くなるでしょ。ボリュームダウンして、なかなかヘアスタイルが決まらない悩みが出てくる。その上、髪には白髪が混じり、夜な夜なピンセットで髪を抜く「羅生門ルーティン」が板につく。
ほうれい線は濃くなり、口元にはマリオネットライン、目元にはゴルゴ線が入るようになるなど、顔中にやたらと変な線が現れるようになる。
頬はたるみ、目の下は窪み、フェイスラインはボケてメリハリのない顔に。全身の肉は柔らかく崩れ、尻も腹も二の腕も、重力への敗北を加速させる……。
35歳に差しかかったあたりで、容赦のないババア化が待っている……と覚悟しておいた方がいいし、そこから逆算して人生を設計するべきだって思う。
つまり、まだ若くて可憐で可愛いあなたたちは、その美の効力があるうちに良い男をとっ捕まえて、真っ白なウェディングドレスで写真でも撮った方がよくない? と思うわけよ。
言っておくけど、若さや美しさが大事なのは、「婚活」の文脈だからというのはわかってほしい。老けるのは心情的には残念だけど仕方がないし、当然ながら悪いことでもない。
■35歳で一気に衰えが目立つ理由
そして、人間をただの生物として捉えたときには、老化は実に納得のいくシステムでもある。生物の最も重要なミッションは「子孫を残す」ことなので、子孫を残せるうちに子孫を残す行動を取らせるのが生物として合理的なわけだよね。
若い女性があれほど瑞々しく美しいのは、その美しさによって男を昂らせて「セックスをさせる」行動を促すためと考えると合点がいく。そして、そのセックスによって偶発的に妊娠し出産に至るのが、人類が連綿とやってきた営みでもある。
そう考えると、35歳以降で妊娠率が下がったり流産率が上がったりするなど成功確率がグングン低下する事実がある中で、そんな年の女が瑞々しく美しいのは精液の無駄でしかない。
「妊娠の可能性が少ないので、あなたはもう男を昂らせてセックスをしないでいいですよ」という森林限界が35歳なのだ。
だから、35歳を超えると一気に髪が白くなったりシワが出たり弛んだり、他人から見てわかりやすく容色が衰えることには歴とした妥当性がある。一目でわかる、「こいつに種付けしても意味ないよ~~」というシグナリングの役割なのよね。
そう思うと、老化による容色の衰えというのは悲しむものというか、「妥当」な話であって、なんとなく納得感が持てるのではないだろうか。
■社会全体が「老い」から目を逸らす
少なくとも私は、自分の老化を目の当たりにして、「たしかに生物として、もう美しくある意味はないよな」と、妙に納得してしまったフシがある。
だから、私なんかは「さっさと結婚しといてよかった~!」と思うの。
年々崩れゆくカオ・身体に怯えながら、ピチピチの若い子と恋愛市場で戦うのって、どう考えても分が悪いしさぁ。やることをやって、恋愛市場から脱却して安心して老いていけるのは、精神衛生上だいぶ助かっている実感があるよ。
よく考えたら当たり前のことなのに、こんな当然の事実すら教えてくれる人は少なくなってしまったのが、現代のトラップだよね。
社会全体が「老い」から目を逸らすけど、それは確実に我々の身にやってくる現実だ。若いときに比べたらブスくもなるし、妊娠能力は確実に下がっていく。
そういう事実は事実として受け止めた上で、実現したい将来ビジョンをどうかなえていくか? を考えるのが、令和女子のお作法だと思うのです。
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勝倉 千尋(かつくら・ちひろ)
結婚相談所ナレソメ共同創業者・取締役
東京都生まれ。上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。新卒で三菱UFJ銀行にて総合職として勤務。その後独立。現在はナレソメ予備校の塾長として、経営・プランナー業務・学年主任など、あらゆる面から成婚を支える“婚活のプロ”として活動。著書に『1年で決める! アラサー女の婚活戦略マニュアル』(実業之日本社)、『恋愛資本主義社会のためのモテ強戦略論』(実業之日本社)、『狙ったオトコを確実にしとめる オンナ・バリューの高めかた』(大和出版)がある。
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(結婚相談所ナレソメ共同創業者・取締役 勝倉 千尋)

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