※本稿は、規格外『すべては言葉からはじまる』(実業之日本社)の一部を再編集したものです。
■言葉は意識と身体を操る最強のレバー
「ブチ抜く」と口に出して
言っている者だけが、
本当に現実世界をブチ抜いていく
人はしばしば、自分の口癖によって未来を決定づけてしまう。
「そんなの無理」「できません」、これらの言葉を日常遣いしている人は、自らの可能性を閉じ込める檻を自分で築いているようなもの。
言葉はただの音ではない。口にした瞬間、それは思考に入り込み、意識の舵を切り、やがて行動に反映される。つまり、言葉が運命を導く水先案内人となる。
「できません」と言えば、脳は「できない理由」を探しに走る。結果として行動も制約され、当然「できない」未来に導かれてしまう。これは単なる精神論ではなく、認知科学的にも証明されている現象である。人間の脳は言葉と行動を切り離せないからだ。
一方で、たとえば「ブチ抜くぞ」と言葉を放ち続ける人はどうか。
いつしか現実が言葉に追いつき、まさに「ブチ抜けた」存在へと変貌していく。この違いは決定的。言葉は単なる表現手段ではなく、意識と身体を操る最強のレバーなのである。
多くの人はこの力を知らず、無意識の口癖によって望まぬ運命へと自らを追いやっている。だが、このメカニズムを理解した瞬間、状況は一変する。
運命を好転させたければ使う言葉を上書きするだけでいいのだから。否定的な口癖を捨て、肯定的で力強いフレーズに切り替える。その繰り返しが、やがて人生の軌道を修正し、未来を作り変える。
■人生の可能性を閉ざす言葉の使い方
「動けない」という言葉自体が、
自分にかけている
自己催眠であることを自覚せよ
世の中には「動こうと思っているのに動けない」と口にする人が少なくない。
だが本当のところ、それは「動けない」のではない。正確に言えば「動く気がない」だけの話である。
飢えた虎が目の前に放たれたら誰でも全力で逃げるだろう。このように人はその気になれば、いくらでも動ける存在。動けないのではなく、単に「自分に暗示をかけて動いていない」だけである。
「動けない」と繰り返す行為は、自己暗示であり、自縄自縛の呪い。そうやって自分自身に呪いをかけ、ますます動けなくしている。この呪縛は、長期的に見れば人生の可能性を閉ざしてしまう。
呪いを解く第一歩は、まず「動けない」という言葉が、自分で自分にかけている自己催眠であることを自覚するところから。
■小さな「前倒し」を幾度も積み重ねる
言葉を変えれば、
現実が変わる。
自らにかけてきた
「動けない」という呪いを、
「動く」という言葉で
上書きすればよい
「動けない」という自己催眠の呪縛から逃れる方法はシンプルである。「動く」と決め、その言葉を掛け声にして即座に行動する習慣を築くだけ。
言葉を変えれば、現実が変わる。
この変革を加速させるのは「小さなことを先送りしない」というルール。「着想は一晩寝かせると色あせる。思いついたら即、着手」というルールを徹底し、「検討してみよう」「明日やろう」などの先送りの言葉を辞書から削除する。
ナポレオンが「余の辞書に不可能という文字はない」と語ったように、私たちは「余の辞書に先送りという文字はない」というつもりで生きるべき。
この本が良いと聞いたら即座に注文し、会いたい人が頭に浮かんだらその場でメッセージを送る。こうした小さな「前倒し」を幾度も積み重ねることで、「前倒し体質」になっていく。
■お金の余裕は思考のバッファを広げる
お金への執着は
あった方がいいし、
なければならない
多くの人は「お金への執着は良くない」という思考停止に陥りがち。しかし、お金は人生の自由度を左右する不可欠な要素であり、むしろ健全な執着はあった方がいい。
お金の最初の効能は、不快さの除去にある。エアコンの故障を放置する生活と、即座に修理業者を呼べる生活では、快適さの質が天と地ほど違う。お金はまず、生活の質を底上げしてくれる。
さらに重要なのが、お金が認知資源を解放する効能。明日の家賃や食費の不安に思考が占有されれば、創造的なアイデアや長期的な戦略に頭を使う余力は残らない。お金の余裕は思考のバッファを広げ、自由に考える時間をもたらす。
この余裕が一度生まれると、人生は加速する。「お金がお金を生む」循環に入り、不快さの増大と認知資源の欠如という悪循環から脱出できる。
逆に金勘定から逃げていると、不快さが増し、認知資源が削られる悪循環に陥る。この鎖を断ち切る唯一の方法は、お金ときちんと向き合い、稼ぐこと。
お金への執着は、人生を大きく展開させるための必要条件。ただし、それが自己目的化し、際限のない欲望に変質すれば本末転倒である。
お金は、時間と認知資源を取り戻すための道具であり、忌避すべき対象でも崇拝する対象でもない。お金をどう得て、どう使うか。その問いに正面から向き合うことが、人生と真剣に向き合うことにつながる。
■IQが体感で20ほど下がった状態で判断するな
余裕はさらなる余裕を生み、
欠乏は欠乏を加速させる
きれいごとを抜きにして言うと、最低限の余裕を前倒しで生み出せばイージーモードでプレイできるのが、人生という名のゲーム。
順序が逆になると地獄モードが発動されることを、特に人生これからの人には伝えたい。
経験があるからよく分かるが、時間やお金に余裕がなくなり、常に何かに追われる感覚を持つとIQが体感で20ほども下がる。焦りが焦りを招く負のサイクルに取り込まれると、そこから逃れるのは容易でない。
IQが大幅に下がるとは、冷静な判断力を失うことを意味する。この負の連鎖に巻き込まれぬために確保した精神的、経済的な余剰は複利の力を借りて、あらゆる機会を可能性に変える。この初期投資こそが、未来の人生の方向性を決めるほどの力を持つ。
願うらくは、負のサイクルから自分を遠ざけるためにはお金を稼ぎ、金で時間を買い、十分な精神的余裕を確保しておきたいもの。
5年後のあなたが今のあなたに対して「あのとき、よく挑戦した」と懐かしく振り返るのか、「なぜ動かなかったのか」と悔やむのか。今のあなたの選択が決めることになる。千里の道も一歩から。
■人生はすべて前倒しで取り組む
投資の世界では、
先んじて得た「含み益」が
ある者だけ「待てる」が、
人生もまたこの原則に従う
投資の世界では、先んじて得た「含み益」がある者だけ「待てる」ようになる。
株や為替が急変動しても動揺せず、むしろ絶好の買い場と認識できるのは、潤沢な余裕がすでに築かれているから。人生もまた、この原則に従う。
先行して「余裕」という名の時間的、経済的、能力的、精神的な含み益を獲得できた者だけが、突発的な事態が生じても平穏な精神を保ち、ピンチをチャンスに変えていく。
反対に、常にギリギリで勝負している者は危機に陥ると、焦りが焦りを呼び、恐怖が恐怖を呼び込む連鎖反応により、思考能力が大幅に低下する。
思考が停止し、最悪なタイミングで最悪の決断を下してしまいがちだが、追い込まれて行う意思決定は、常に最悪の結果を招く。
そうならないために、人生はすべて前倒しで取り組む必要がある。出遅れたあと、その差を取り戻す労力は、先行して行う場合の数倍ないし十倍にも及ぶから。
逆に先行した人間の元には、人や機会、経験や情報、お金が複利的に集まり、急加速していく。
こうして両者の間には、筆舌に尽くしがたい決定的な差が生じることとなる。これは私がこれまでの人生を通して知らされた教訓。
「人生はすべて前倒し」。この信念が定まってから、私の人生も急速に好転していった。
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規格外(きかくがい)
経営者
京都大学大学院中退。米系グローバル企業を経て、起業。ニッチ市場をゼロから創造し、20年以上にわたって億単位の営業利益を継続。自身の挫折と成功の経験から、「使う言葉を変えるだけで、人生いつからでも作り変えられる」という信念に至る。Xフォロワー数6.6万人。
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(経営者 規格外)

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