※本稿は、荻野淳也『心のざわざわ・モヤモヤが消える がんばりすぎない休み方』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
■足裏は「第二の心臓」
海に行って海岸をはだしで歩く
はだしになって、
足の裏の感覚の目を覚まさせる。
少しご自身を振り返ってほしいのですが、最後に外をはだしで歩いたのはどのくらい前でしょうか?
子どもの頃は、出かけるとすぐに靴下を脱ぎ、はだしで遊びたがっていたものですが、大人になると周囲の目や汚れが気になり、はだしになって大地を踏みしめる機会は少なくなっていきます。
ただ、ヨガでは、足裏に意識を向けることは大事だと教えられます。
足裏は「第二の心臓」と言われるように、はだしになることで健康効果が高まるという研究もあるくらい大切なところなのです。
せっかくはだしになるなら、視覚的にも気持ちのいい海辺まで足を延ばし、はだしで海岸を歩いてみてはいかがでしょうか。
砂や水の感覚など、異なる刺激に心とからだを研ぎ澄ませれば、生まれ変わったような新鮮な感覚を味わえますよ。
■近場の木々に囲まれた公園へ
山や森へ行って緑に囲まれる
自分が気持ちいいと
感じる場所で、緊張をほぐす。
自然の中で行なうマインドフルネスは、気持ちがよくて呼吸も深まりやすいと感じます。
森林の中に身を置くことで、ストレス軽減やリラックスによいことが、研究でも明らかになっています。
山や森などに足を運び、澄んだ空気や美しい緑を眺めながら、マインドフルに呼吸をしてみましょう。
遠くの山へ出かけるのが難しいときは、木々に囲まれた公園に行ってぼーっとするだけでも大丈夫。
大切なのは、自分が「気持ちいい」と感じる場所へ行くことです。
■職場の近くの高いビルをチェック
高いところへのぼってみる
物理的に目線を変えて、
視野を広げる。
目線を変えることで見える景色は変わるものですが、目に入る情報が変わると、視野が広くなって凝り固まっていた心がラクになることがあります。
近くに高いビルがあれば、何かに行き詰まったときは、最上階まで行って外の景色をぼーっと眺めてみてはいかがでしょう。
物理的に目線を変えてみるのは、非常におすすめです。いつもとは違う高い目線からの景色に気づくことで、気持ちが切り替わったり疲れが和らいだりします。
職場の近くの高いビルなどを、事前にリフレッシュスポットとして調べておきましょう。
■「自分の気分は自分が選択する」
「SNS断ち」をする
「すぐに返さなきゃ」いけないものはない。
自分のペースでSNSと付き合う。
便利なツールであるはずのSNSですが、つい見すぎてしまったり、返信をするタイミングにソワソワしたりと、私たちの時間が逆にコントロールされてしまうことがよくあります。
たまには「SNS断ち」を行ない、ネットにつながらない自分だけの時間を手に入れましょう。
まずは近所に出かける際に、スマホを家に置いて出発することから始めてみてください。どうしても不安な方は、SNSのアプリだけを削除して、スマホを持ち歩くのも効果的です。
メールやLINEで連絡が来ると、「すぐに返さなきゃ」と思ってしまうかもしれませんが、相手へのメッセージをいつ送るかは、自分のペースで決めてしまっていいはずです。
SNSに気分を左右される生活を送るのではなく、「自分の気分は自分が選択する」と心に決めましょう。
周りとのつながりを一時的に断ってみると、自分の理想とするライフスタイルや本当の気持ちに気づけるかもしれませんよ。
■夕食の時間を早めて朝食までの時間を空ける
プチ断食をして、空腹を感じる
惰性で食べない。
空腹になって胃を休ませる。
ダイエットをしたい女性のみならず、からだや心を整える効果もあることから、ビジネスリーダーの間でも広がっているファスティング(断食)。
本格的なファスティングは難しくても、日常生活でできる「プチ断食」を取り入れてみてはいかがでしょうか。夕食の時間を早めることで朝食までの時間をたっぷり取り、空腹感を意識的に作り出してみましょう。
禅の修行では、その昔、食事の回数は1日2食で夕食はなく、薬石と呼ばれる温めた石を懐に入れて、空腹をしのいでいた歴史があります。毎日行なうのは大変ですが、1日でも自分の意志でこの空腹感を作り出すと、感覚が研ぎ澄まされてくるでしょう。
また1日3食を絶対だと思い込んでいると、お腹が空いていなくても習慣として食事をしているときがあるかもしれません。自分のからだの声を聴いて、惰性で食べることはやめましょう。
「空腹」にはつらいイメージを抱きがちですが、体感してみると、意外と胃の休まりや集中力を感じ、心地よさを感じられると思います。
■スマホよりお気に入りの本を
小さな一人旅をする
落ち着く時間を
作るために一人旅をする。
出かけたときに、見たもの食べたものを写真に撮ってSNSにアップすることが当たり前になっています。
でも、あえて贅沢な時間にするのなら、写真を撮ることに夢中になるよりも、今しか味わえないその場所の空気をたっぷり感じてみましょう。暇になるとついスマホを触ってしまう人は、お気に入りの本を持っていくことをおすすめします。
私は普段、旅行などの時間を取れないかわりに、出張の機会には少しでも一人になれる時間を持つようにしています。
そのときは写真を撮らないと決め、景色を目に焼きつけます。写真を撮らないと決めることで、今この瞬間への集中力が増して、より時間を楽しむことができるのです。
また、旅先では、スタンプラリーのように名所やお店をせかせかまわるのはやめて、ゆったりと行きたいところにだけ行きましょう。
素敵な人や場所などとの偶然の出会いがあったりして、自分が計画していた以上に楽しい旅になりますよ。
■本当にやりたいことは予定に入れる
自分との約束を守る
「いつかやりたいこと」
は今やる。
1年のはじめなど「今年はこんなことをしたいな」と考えるときがあります。雑誌を見たり友達の話を聞いたりして、「やってみたい」と思うことが増えていく人もいるでしょう。
それはもちろん素敵なことですが、「いつかやりたいこと」がたまり続けていないでしょうか。
マインドフルネスでは、「今」に集中することが大切です。
いつまでも果たせない自分との約束に罪悪感を持って、自分を責める必要はありません。
思い切って「先延ばしはやめる」と決めましょう。
本当にやりたいことは予定として入れてしまい、もう気持ちが離れつつあるものは、思い切って「やりたいことリスト」から消してしまうのです。
本当にやりたいことは、友達を誘ったり、予約をしてしまったりするなどの工夫をして、必ず実現させましょう。
■過去に執着したり、未来のことを心配しない
本当に会いたい人にだけ会う
今度会いたい人より、
「今」会いたい人に会う。
「今度ごはんでも!」なんて社交辞令の約束をして、そのままになっていたりしませんか。先延ばしにするということは、先延ばしにするだけの理由があるものです。
「また会いましょう」と言われたら、その場で日程を決めてしまうか、そのつもりがないなら、思い切ってお断りをするのも一つの考え方です。
大事なのは、今この瞬間のあなたの心を大切にすること。過去に執着したり、未来のことを心配したりすることではありません。社交辞令の約束をして「あのときの約束、どうしよう」と気を重くする必要はないのです。
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荻野 淳也(おぎの・じゅんや)
一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート(MiLI)代表理事
慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系コンサルティング会社やベンチャー企業で経営に携わり、事業や部下のリストラ、自分自身の燃え尽きを経験するなかで、これまでの経営や働き方に疑問を持ち、新たな経営スタイルや働き方、生き方を探求するようになる。現在は、企業研修や大学院の講義、講演などを通じて「人も組織も自分らしさの追求を源泉にした働き方やマネジメント手法」を提案している。Google発のマインドフルネスプログラム・Search Inside Yourself(SIY)認定講師。多摩大学大学院MBA客員教授。慶應義塾大学理工学研究科非常勤講師。
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(一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート(MiLI)代表理事 荻野 淳也)

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